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6―3 対広島 長谷川に藤川を見る
 今年の藤川をどう見るか?
 巷の評価も分かれるところだろう。
 去年、ことごとく空振りの取れたストレートが今年は当てられてしまう。球速は150kmを越えており、去年の登板過多による疲れは感じられない。だが、なぜこうも空振りがとれなくなったか?球児の“ハイパーストレート”はどこへ行ってしまたのか?

 2段モーションの禁止によるフォームの変更。
 藤川の場合は、一度上げた足が静止する。これを一連の動きへと変更した。従来セットポジションでは、一貫して一連の動きで投げていたため楽観視していたが、ここに多くの問題があったと思う。

 ほら、弓矢を引くでしょう。
 的を狙って、「さぁ打つぞ」って言う時、息を止め、弦が張りきったところで静止させ、力の全てを弦の張りに伝わったことを確認し、矢を放つでしょう。
 そうして、放たれた矢は的に向かって一直線。
 この弦に伝わる力が弱かったり、放つタイミングがずれると矢は的に一直線に向かわず、お辞儀をしたりする。
 本当に力が伝わった矢は、自らが切り裂いた空気の流れに乗るように、浮き上がるかのような錯覚に陥る。

 去年の藤川のストレートがまさにコレだった。
 ピッチャーの投球は、本来ホームベースに近づくと、球速は落ち、重力に負け始める。
 それが、藤川の場合、足を静止させ充分に弓を引いた状態から放たれるため、それがホームベース上で浮き上がるかのような錯覚に陥る。バッターの空振りが必ず、ボールの下をくぐっていることでわかると思う。
 これが、ストレートとわかっていても、当てられない“ハイパーストレート”の所以だ。
 
 今日の対戦相手の広島の長谷川も150km前後のストレートを投げる。そのボールだけを見れば、ほんとホレボレするものだ。
 特に、外角低めにコントロールされれば、なかなか打つことは難しいと思える。しかし、彼もそのストレートを合わされてしまう。特に高めに浮いたら、簡単に合わされる。
 これも、表向きのスピードだけで、案外手元では見やすいボールになっているんじゃないだろうか。
 ボールをリリースする最後の指のかかり、そのかかりの浅さ、深さみたいなところで変わっているように見える。
 これをベンチからでも、ブルペンからでもしっかり見ていればと思う。
 今の藤川は、この長谷川の中にいる気がしてならなかった。

 藤川も静止することをやめたため、この最後の指のかかりが浅くなったンじゃないかと思う。
 一度止まって、力を溜め込んで最後に「エイッ、ヤッ」っと投げ下ろす。指にしっかりかかると、ボールの回転は重力と逆の回転をより多く与えられる。これが一連の動作で、サッと投げ下ろされると、最後の指のかかりが浅く、回転の力がイマイチ。
 ざっと、そんな風に考えて見た。

 藤川は、もっと最後の球をリリースする部分に意識を持っていったほうが良いと思う。しっかり、振り下ろす。振り下ろす勢いをしっかりボールに回転として与えてあげれば、“ハイパーストレート”は、甦ると思うのだが・・・。
 事実、145km前後の投球でも、しっかり指にかかり、いい上昇回転を与えられたボールのほうが空振りを取れているのだから。
 
 安藤に勝ちがつき、久保田にセーブ。
 低迷を続ける広島相手といえ連勝できた。
 そして、連覇に欠かせないのが、藤川のストレートなんだ。

 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | - | 23:05 | comments(1) | trackbacks(0) |