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博士の愛した数式
 映画「博士の愛した数式」を観た。

 要所で阪神タイガースが絡んでくることを原作を読んで知っていたので、「これは、観るっきゃないでしょ!阪神ファンとして・・」と思っていた。
 
 映画としては、最近になくゆったりとした流れの中で、情緒たっぷりに、博士と家政婦の心の交流が描かれ、よく出来ていると思った。

 がしかし、阪神ファンにとっては、食い足りない部分が大きいんじゃないだろうか。
 別に阪神ファンの為に作った映画じゃないのだからそれでもいいのだろうけど・・・・。(ジャイアンツファンにも観てもらいたいんだろうからね。笑)
 でも、原作の小川洋子さんは、熱狂的な阪神ファンなだけに、この物語に込めたタイガースの位置づけっていうのがあるでしょう。きっと小川洋子さんは、ジャイアンツファンなんて、知ったこっちゃないでしょうに!

 原作では、あの92年の優勝争いをしているタイガースが物語の背景として脈々として流れている。
 阪神ファンが悔し涙にくれたあの92年だ。ヤクルトに逆転され、その後暗黒へと転がり落ちた年。かたやヤクルトは、これをきっかけに常勝チームへ変貌を遂げていった。ターニングポイントの年。
 そのタイガースの戦いぶりと、博士との交流との微妙なリンク。
 これに魅かれて、グイグイ原作を読み進めたんだけどねぇ。

 ネタばれになるけど、博士に「江夏」のベースボールカードを贈ろうとして、プレミアムカードを必死に探すくだりもなかったし、どうも阪神との関わりを意図的に省いているような感じがした。
 もっと映画の中で、92年のタイガースや江夏の映像が観られるかと期待していた部分は大きく裏切られることになった。
 (中込のあわやノーヒット・ノーランンの試合や湯舟のノーヒット・ノーランの話題には触れて欲しかったんだが・・・・。)

 それでも映画としてはよく出来ていて、感動するし、数学もこうして見ればもっと好きになれたかもと思わせてくれるし、いい映画でした。

 でも。タイガース・ファンの寅吉は、原作のほうを強く勧めますが。

 ぐぁんばれ!タイガース
書いた人 房 寅吉 | タイガース | - | trackbacks(0) |

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