2006.08.27 Sunday
3−2 対読売 流れを変えるピッチング
やはり、藤川なんだよね。
7回前後の一番重要なポイントで相手をしっかり抑える。しかも、わかっていても、当てることを許さないストレートで三振を奪取する。このピッチングが無形の勢いをタイガースに生み出し、相手には、恐れと焦りを与える。 藤川が出た後に、タイガースの得点シーンが多くあるのは、決して偶然ではないはずだ。 久保田の離脱は、藤川のストッパーへの配置転換を余儀なくした。久保田の穴を藤川で埋めにかかったということだ。 しかし、中継ぎ、しかも、流れを引き付ける、または変える程のピッチングができる最強のセットアッパーの代わりはいなかった。 何とかリードを保って9回へというステップで、ことごとくセットアッパーが崩れたり、先発を引っ張らざる得なくなり逆転を許すことになる。 藤川の代わりが務まるPがいなかったということだ。 これはタイガースの崩壊を意味していた。去年の一番強かった勝ち方ができなくなるということだから・・・・・。 結局、藤川は元のポジションに戻さざる得なくなる。遠からずそうなると思っていた。 あにはからんや、5連敗中の今日の試合。8回から藤川の投入を見た。 勝ち越しを狙った7回の攻撃が無得点に終わり、流れが相手に傾きかける場面だ。ここは、2番から始まる読売打線をピッシャリ抑えて、流れを引き寄せる、そういうピッチングが求められる場面だ。 同点のこの場面で、それができるのは藤川以外にいるわけがなかった。たとえ復帰後の試運転をしていようと、なかろうと。 そして、藤川のピッチングに引きずられるように8回に決勝点を挙げてこれを守りきり、連敗を脱した。 ホントは、9回を久保田で言って欲しかったのだが・・・・。 やはり、今までの結果を見ると抑えは久保田でいくことがタイガースの復活の道だと思う。ここは、久保田に復活の道を与えてやることも大事だと思う。来年を思えばなお更で、連敗阻止のためといえ、藤川に2イニングはちょっと、疑問が残る。 まだ、諦めてなくて次の中日戦を睨むのならなお更、藤川の温存と久保田の試運転をしっかりやるべきだし、来年を睨んでも同じことが言える。 だだ、今日の試合を見て現状のタイガースは、藤川を中心としたチームになってしまってると感じた。 これがいいか、悪いかは、論じがたいが、本来は4番打者か先発型のエースが中心でないとチーム力は、ついて来ないんじゃないだろうか。 また、藤川の負担も大きい。中継ぎで数年連続で結果を残したPは、ストッパー転向前の岩瀬くらいじゃないだろうか。その岩瀬も、いまやストッパーとして投げている。 それだけ、中継ぎで連続して結果を出すのは難しい。 できるだけのケアをしてやりながら、藤川という切り札を使わないと、来年も今年と同様な事態に陥りかねない。 藤川の代わりができるPなんて、簡単に出てきはしないのだから。 ぐぁんばれ!タイガース |