2021.04.09 Friday
9−2 対横浜DeNA サトテルの驚愕の場外弾で藤浪無双化計画のスタートだ!
しかし、やはり飛ばすっていうのは、これほど人を魅了するモノなのか。
6回の表、浜口から代わった、国吉から佐藤輝が放った一撃は、ライトスタンド上部に掲げた“鳩サブレ”の看板を超えて、場外に飛び出した。
目撃したファン、選手、球場にいた人は敵味方問わず、テレビを見ていたすべての人が、その飛距離に驚き、驚愕の声をあげた。
寅吉も、ホークスの柳田がスコアボードを破壊する一撃を放ったのをVTRで見た時、以来の驚きだった。
昔、ブランコが打席に立つと、場外に「ただいま、ブランコ選手が打席に立っています。場外に飛ぶボールにお気をつけ下さい」というアナウンスが、浜スタに流れたことがあった。
まぁ、佐藤輝は、敵側の選手だから、そういうことはないだろうが、味方の選手なら、間違いなく流すことも検討されたろう。
そういえば、浜スタ場外ホームラン集なるものをYouTubeで見つけて、見ていたら中谷が出てきた。
どうやら20本を放った年、横浜の飯塚から放った8号が、場外弾であったらしい。
この時の構えを見ていると、今よりスッと立っていて、今ほど背番号が見える様な左肩を入れすぎた構えではなかったんだな。
この時の構えの方が自然体で、バットが出やすいと思えるんだが、どうして今の様になってしまったのか?
この年、ホームランを打ったのが変化球が多く、ストレートに弱いってなことを言われ、そのストレートを弾き返すために、反動をつける意味で、左肩を入れて行ったのか?
それは、逆に力みにつながるとともに、バットが遠回りして、打てるボールも打てなくなっていくことになった。
中谷は気づいているのかなぁ?
話がそれちまった。
佐藤輝は、これでいい。
今は、新人なんだし、時々驚く様な一発を放ってくれれば、三振なんかいくらしたっていい。
同じ新人の横浜の牧が好調な打撃をしているが、焦る必要はない。
今のところ、ホームランも同じ3本だが、その3本とも人を驚かす、魅了するという意味において、圧倒的に佐藤輝の一打が、プロ野球のモノだから。
たとえ、2割そこそこの打率であっても、200近い三振を喫しようとも、人を魅了する一発をどれくらい打てるかで、プロとしての価値が決まる、そういう選手なのだから。
この佐藤輝の一打に引きずられ、この回打者一巡で6点を挙げ、9対0となったところで、勝負はあった。
先発の藤浪が、6回を2安打に抑え、7回に関根に2ランを喰らったが7回を投げ切り、今季初勝利となった。
前半のコントロールのばらつきで、3回まで四球を4つ出し、ピンチを迎えたが、都度よく粘って、無失点で凌いできた。
4回からは、ワインドアップをやめ、ノーワインドアップに変えて、安定性を増し、四球も7回に1つ出しただけだった。
問題は、ピッツアーに対する四球。
藤浪の相手ピッチャーに対する与四球率って、結構高いんじゃないか?
ピッチャーに対して投げるのが苦手の様に見える。
普通に投げればいいものを、ピッチャーには当ててはいけないという意識が強く、加減してコントロールしようとして、逆に外れてしまう。
これは、藤浪がバント処理のあとのショートスローが苦手なのと同じだ。
ここを改善しないと、藤浪晋太郎の無双化計画が頓挫してしまう。
絶対に、克服してもらいたい。
この試合は、藤浪晋太郎無双化計画のスタートの試合なんだから。
さぁ。讀賣戦の完封負けの嫌なムードも、サトテルの驚愕の場外弾で払拭できたし、青柳、ガンケルにもいい援護をしてやって、乗って行きたいもんだ。
ぐぁんばれ!タイガース
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