ここへきての球児の奮闘。
一部で酷使との声も上がり始めている。
寅吉は、中継ぎで黙々と投げ、その仕事振りに一人のピッチャーを思い出した。
田村 勤(たむら つとむ)通称 タムじい
1990年ドラフト4位 背番号36
タイガースでの通算成績 13勝11敗、54セーブ (90年〜00年)
2002年オリックスにて現役引退
今流行りの左のサイドハンドの草分け的存在。(他に永射 角などがいた。)
時に140キロ台後半を示す速球を、クロスファイヤーに投げ込む。
1992年の優勝争いのときの、抑えのエース。後半の故障離脱が阪神が優勝を逃した原因とも言われる。
この年、24試合41イニング 5勝1敗 14S 防御率1.10 完璧やった。
決して大きくはない、むしろ小柄に部類されるような彼の左サイドハンドから投げ込まれる球は、バッターにかすらせることさえ拒絶する鬼気迫る迫力とキレがあった。
しかし、その大きくクロスして投げ込む左のサイドハンドの投法は、彼の肘に莫大なる負担をかけていた。バッターを牛耳るキレは、そのまま彼の肘に降りかかってきていた。
その後、フォームを肘に負担がかからないように変更しつつ復活を遂げるが、この年の輝き、球の威力・キレは戻らなかった。
あの年、優勝の可能性に輝き、散ったサウスポーとして今も胸に残っている。タムじい。
中継ぎと抑え。右の本格派と左のサウスポー。
完璧な別物なのに、球児の向こう側にタムじいを見てしまう。
それほど、今年の球児は、鬼気迫る迫力がある。
球児のフォームは、体全体を使った、理想的(オーソドックス)な本格派の投げ方だ。タムじいほど肘に負担がくることもないだろう。
しかし、そのファームから肘の使い方が抜群にいいだけに、それなりの負荷がかかってもおかしくはない。体のケアは大切にしてもらいたい。
それに、当時タムじいを後から見ていた岡田現監督。しっかり、フォローしてやってくれ。いまや、球児は阪神の宝、最終兵器だから。
今、これを書いてて思い当たったのだけど、中村のヤスさん。サイドスローに転向さすってどうやろか。現状、1軍へ行くとストライクが入らなくなる悪癖。フォームを改造することで、精神面が改造されることってありえそうだと思いませんか。吉野の例もあるし。
彼のキレが、サイドに転向することで生きれば、第2のタムじいの可能性ありと思うのですが・・・・。(故障と表裏一体なのは、困りますが。)いや、チョット思いつきですが・・・(笑)
さて、交流戦も前半の5カードが終わりました。
タイガースの「隠れ貯金」は、6となり、読売の7に次いで2位です。
ソフトバンクに敵地で勝ち越したのが大きいですね。読売も日ハムを3タテ(ホーム)しており、調子がでてきてしまっている。
タイガースは、前半最後をオリックス戦。読売は千葉ロッテをいずれもホームで迎え撃つことになります。
ピンクに塗られているのは、試合消化済みカードです。
千葉ロッテにはG倒を大いに期待するところですが、オリックスも不気味ですね。(交流戦調子いいみたいだし。)表ローテの奮起に期待したいところです。(球児のためにも。)
確実に勝ち越しを期待したいところです。そしてビジターの東北楽天。ここから折り返しになります。
前半は、岩隈・松坂・和田ってパのエースをことごとく、クリアしてきましたが、こういう時は相手はリベンジの燃えてるもの。もう一度、最初の対決のつもりでしっかり戦って欲しい。
欲を言うようですが、今週は球児を少しでも使わず勝つことを目標にしたいところです。
ぐぁんばれ!タイガース