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2―2 対広島 形にこだわる?
 オクスプリングが初先発。
 代わりに抹消されたのは、昨日粗さを暴露したダーウィンでなく、一度の登板のなかった吉野。(ちょっと、残念だ。吉野には期待するところがあったんだが・・・)

 さて試合は、両監督の思惑が錯綜した展開となる。
 先発投手の球数を100球に限定し、中4日で廻すことを公言する広島・ブラウン監督と、先発を昨年より引っ張ることで、JFKの負担を軽減することを目標とした阪神・岡田監督。

 これが、先発投手の人選で互い違いになってしまう。
 日本的エースの象徴・黒田と助っ人・投手のオクスプリングの投げあいは、両監督に微妙な変化をもたらした。

 本来、リードを許している黒田に当然のごとく代打を送るだろう8回の裏。しかし、黒田を打席に送り、送りバントを命じる。
 これは、やはり黒田で勝たないと、カープというチームが乗ってはいけないという日本的考えに支配された証じゃないか。

 対して岡田監督は、この8回から、まだ83球のオクスプリングを能見に繋いだ。
 本来なら、この回から藤川、9回久保田というジェフ抜きのリレーも可能であり、まして83球のオクスプリングの続投さえ考えられる場面だ。
 カープにとって一番嫌だったのは、続投されることじゃなかったか?

 これには、伏線があり、直前の1死満塁の追加点のチャンスを今岡のゲッツーで潰していた。(今岡は、ちょとへんだね。バネ指が出てるんだろうか?)
 カープとしては、「よし、まだまだいけるぞ!」と反撃の意気が高まってる時だ。それに加えて、攻略に手を焼いていたオクスプリングが代わってくれる。これは、ありがたい。
 例え、誰が出てきても「ヨッシ!」という気になるものだ。
 これを迎え撃つには、昨年の藤川の顔が必要だと寅吉は思った。

 今シーズン、ジェフの代役を勤めるべく指名された能見を繋いで、NFKの完成を急ぐ気もわからんじゃないが、試運転中の能見では、カープが喜ぶだけだった。
 藤川にしても、手探りのシーズン入り。回の頭からのほうが、ランナーを背負う場面より、投げやすかったはずだ。
 これは、今年の勝利の形として、能見・藤川・久保田という形を早く作りたがった、タイガース側のあせりであったと思う。

 結局、自分の描いた勝利の形を潔く破棄した、ブラウン・カープが負け試合を引き分けに持込み、最後まで拘った、岡田タイガースは、勝試合を引き分けに持込まれたということだ。

 勝てる試合は、確実に勝っておかないと、今年は1勝の重みを感じることになりそうだぞ。
 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | - | 23:03 | - | trackbacks(1) |

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| ダイナマイトmasaブログ | 2006/04/07 7:16 AM |