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2025.09.02 Tuesday
5ー3 対 中日 M6 イケメン熊谷の躍動
熊谷がプロ入り初ホームランを放った。
3回、佐藤輝の先制2ランに続いて、大山の四球の後、マラーの6球目を叩いた打球は、レフトフェンスをわずかに超えた。 わずかに超えたといっても、広いバンテリンドームだから、他なら悠々のホームランである。 これがプロ入り8年目にして、初ホームランであるという。 ここへきて熊谷の躍進が止まらない。 プロ入り以来、そのイケメンに注目は集まるが、選手としては代走・守備要因で、攻撃面の期待が少なかった選手。 だが、今年は、バッティングでも成長を見せ、成績もイケメンになってきた。 もとより、立教大学時代は、キャプテンを務め、全日本にも選ばれて、タイガースのドラフト3位で指名された選手。 ただ、プロ入り後は、肩があまり強くないことから、ショートからセカンドへコンバート、非力なバッティングから、脚力を生かした代走起用が多く、いつしか代走・守備固め要員として起用されることばかりになった。 それでも熊谷は、諦めず、バッティングの向上、売り物の守備力を磨くため、広島の菊池に弟子入り、自主トレを共にして教えを乞うたりしていた。 そこ効果かしれんが、このところのバッティングスタイルが、菊池に被るように見えるのは、気のせいじゃないと思う。 その熊谷がチャンスを掴んだのは、今季前川が不調で、レフトのポジションが空いたことだ。 前川の代わりに、このポジションを争う、井上、野口、島田も合わせて不調で、内野手の高寺や熊谷をレフトで起用するまでに切羽詰まった状態になっていた。 その中で、本職外野手でない、高寺と熊谷が頭角を表した。 最初は、キャンプから外野守備を練習していた高寺が優先して使われたが、あまり結果がです、熊谷にお鉢が回ってきた。 このチャンスを熊谷が捉えた。 その熊谷が、最初のスタメンを掴んだのが、交流戦の対日本ハム戦。 この試合は、佐藤輝がライトへ、森下がレフトに入ったため、サードでの出場だった。 これもレフトに人材がいなく、苦肉の策の現れから、熊谷が先発出場のチャンスを掴んだ。 この日1安打で、爪痕を残すと、オリックス戦では、宮城に対して右の熊谷をショートで使う。 肩があまり強くなく、ショート失格的な扱いでセカンドが主となるポジションであった、熊谷をショートで起用する大胆な作戦だった。 この試合、終盤サードに回ったが、2安打で、その存在感を示し始めた。 交流戦での主な守備は、サードで、ここで地道ながら結果を残し続けた。 その次にショートに入ったのが、7月5日の横浜戦。 ここで2安打放ち、守備も無難にこなし、ショートでも使える存在感を示した。 ショートも木浪が不調、小幡が波が激しく、右打ちのショートとしての起用の幅を広げる環境が整っていた。 この時点で打率が3割を超えており、課題の打撃の進化も示し始めていた。 高寺が、レフトで結果を出し始めて、熊谷は、ショートで起用されることが増える。 その後も出場試合で、結果を残しながら、課題のショートの守備でも、多少スローイングの弱さはあるものの、大きなミスもなく、堅実にこなしている。 そうして、存在感を高めて、今の躍動がある。 試合に慣れ、先発出場に慣れてきて、ここへきて多少の余裕も生まれ、いい方向へと回り始めた。 今年、空いたレフトのポジションは、高寺、熊谷に、ショートも小幡と熊谷というように、ポジションは確定できないが、スタメンのポジションはえてきたんじゃないか。 試合は、熊谷の2ランの後、7回に大山の犠牲フライで5点目。 これを、村上の後、及川、岩崎で繋いで、最後を石井大智で締めて、勝ち切った。 これで、マジックは6。 中日との対戦成績も5分に戻した。 あとは、中日戦の勝ち越しのため、伊藤将司がいいピッチングをしてくれることを期待する。 頑張れ!伊藤将司 ぐぁんばれ!タイガース |
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