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2025.10.25 Saturday
2−1 対 福岡ソフトバンク 日本シリーズ paypay ドームの連敗止めて先勝
いい試合だった。
お互いにリーグ制覇したチャンピオン同士の戦いにふさわしく、締まったゲームとなった。 鎬を削る試合とは、こう言う試合を言うのだろう。 タイガース先発の村上は、立ち上がりに多少硬さがあった。 ボールが高く浮きカウントに苦しんだ。 審判の判定が、ホークスの有原に比べて、格段に厳しかったのもある。 その状態で、近藤に対して、フルカウントから、ゾーンで勝負に行ったのは、いささか無謀であった。 3ボールになった時点で、勝負を避けるかと思ったが、その後ストライクが2つ取れてフルカウントになったところで、欲が出たのか。 これを、近藤に叩かれて、先取点を許した。 1回に先制を許し、球数を要したが、この1点で凌いだ村上は、2回から立ち直り、その後の追加点を許さなかった。 その村上に対して、ホークスの有原は、チェンジアップを多投し、タイガース打線につけ入る隙を与えないピッチングを繰り広げた。 低めに落ちるチェンジアップを見逃せられれば、ボール球なんだが、悉くこれを振らされた。 5回まで、68球、ヒット3本に抑えられた。 そのタイガース打線が反撃に出たのが6回。 先頭の近本がヒットで出ると、すかさず2塁へ盗塁。 ここで中野のバントが、3塁線上に止まる絶妙な打球となり、チャンス拡大。 中野も盗塁で無死2、3塁のチャンスとなり、ダブルプレーが無くなった森下が、ショートのセンター寄りに深いゴロは放って、同点。 1死3塁で、4番の佐藤輝。 ここは、どうしても逆転まで持っていきたいところ。 ホークスバッテリーもわかっていて、佐藤輝の勝負を避けて、大山でダブルプレー狙いかと、佐藤輝のカウントが3ボールノーストライクとなった時には、思っていた。 ところが、有原は、4球目のチェンジアップを外のストライクゾーンへ投げて来た。 これが、コントロールミスかもしれないが、簡単に歩かせてはこないと思ってか、甘いところに来たら、捉えようと、準備していたのか、佐藤輝が右中間へ弾き返した。 普通なら見逃すカウントで、ちゃんと準備して、仕留めた佐藤輝を褒めるしかない逆転の一打だった。 この逆転は、村上を勇気づけた。 5回まで91球を要して、必死に凌いで、反撃を待っていたが、ここで逆転してもらうと、7回まで、115球、ヒット6本で、失点1で投げ切り、勝ちパターンの及川、石井大智へと繋ぐ事ができた。 7回まで投げ切ってくれた事で、及川、石井大智へダイレクトに繋げられた事が大きい。 グッドジョブだ。 その後及川が近藤に2ベースを打たれ、代打山川がでると、前倒しで石井大智を投入して、8回をのりきると、9回を岩崎でなく、石井大智にかいを跨がせ、試合を締めた。 最後にホークスの粘りもあったが、これで、まず1勝目。 このpaypayドームでの日本シリーズで7連敗中であっただけに、どうしてもこの初戦で勝利し、そう言う負のイメージを払拭しておきたかったんだろう。 日本シリーズという短期決戦での勝ちにこだわった采配だったと思う。 まぁ、、6番に起用した島田が、ヒットは放つし、セーフティを仕掛けるなど、いい発想をしていたし、8回の柳町の打球を、よく追いつきアウトにした。 無死からのバッターだし、次は近藤だし、値千金のファインプレーだ。 影のヒーローと言ってもいい、こういう起用が当たるというのは、球児監督の采配の冴えを感じる。 と言う事で、第2戦の先発にデュプランティエを起用して来た。 才木か高橋遥人かと思っていたが、ある意味奇襲でもある。 たとえ7戦までもつれた時に、デュプランティエをもう一回投げさすつもりなんだろうか。 才木にせよ、高橋遥人にせよ、1回だけの登板に賭けさすつもりなんだろうか。 まぁ、それまでに決着をつけてしまう覚悟なのかもしれない。 それには、起用に応えて、デュプランティエがホークスを抑え込むピッチングを見せないといけない。 まぁ、吉と出るか、凶と出るか、最初の賭けやな。 ホークスもモイネロでなく、上沢が2戦目だ。 モイネロの疲労を考慮してか、3戦目から7戦を中4日で廻すつもりなのか。 7戦までもつれる事を考えた起用なのかもしれんし。 そうであれば、この2戦目は、負けられない。 2つ目を勝って、甲子園へ戻って、才木に託したい。 多分3戦目は、モイネロ、才木のマッチアップになるはず。 ある意味、この2戦目にシリーズの流れを決める命運が託されているのかもしれない。 ぐぁんばれ!タイガース |




