2006.07.19 Wednesday
1−0 対読売 白熱の投手戦を制す
オールスター戦前の最終戦。
当面の敵中日が中止で試合がない。このういう日の試合は落とせない。試合消化が5試合先行し、負け数も5つ多い。これ以上負け数の差を広げたくはない。負けられない試合だ。 対する読売も連敗地獄をやっとの思い出止め、連勝で乗り込んだ甲子園の試合だ。ここで確実に勝って連勝のままオールスターを迎えたい、負けられない試合。 かくしてタイガースは現在一番安定している福原を2日間のスライドで先発、読売は中四日で上原を先発に立てるという負けられない試合の幕が開けた。 久々に、一点を争う投手戦を見た。 2安打と4安打。 上原の方が、慎重に立ち上がったように見えたのは、後のピッチャーの違いだろう。行けるとこまで行けばいい福原と中四日にもかかわらず限りなく完投を要求されている上原。 これが少々、調子がイマイチのように映った立ち上がりなんだろうけど、なんの回を追うごとに調子は上がっていった。 こういう試合は、一発で決着がつくものなんだが、その気配さえ感じさせない、福原・上原の投げあいだった。 結局決着をつけたのは、関本の犠牲フライという一見地味な形だが、ここの攻防にお互いがおかれてる現状が凝縮されているようだった。 得点を呼んだのは、鳥谷のツーベース。 このツーベースにした鳥谷の走塁。グッドジョブ。 そして矢野のナイスバント。 よくバントを選択した。バントで送る、関本敬遠で1死1,3塁で打者は福原。さぁ、ここで代打か、悩むとこだと思っていた。どうせなら矢野に強行、関本と二人で1本のヒットを期待する作戦をとるのかとも考えた。 しかし、読売は関本と勝負に出た。 何故、歩かせなかったのだろう。 福原に代打が出ることを恐れたのか・・・、この場面での代打はおそらく上原と相性のいい桧山だろう。逆にゲッツーに取れる可能性もあるバッターだ。 桧山と関本を天秤にかけて関本を選んだ。 関本を取れば、福原に代打桧山がでれば、これを歩かせ赤星勝負。そう考えたのかもしれない。 この選択が、タイガースに吉、読売に凶とでた。 外野フライを上げられる球を積極的に打って出た関本。普段待球策にでることが多い関本にしては珍しいことだ。カウントが悪くなると歩かせることを視野に入れて、甘い球がこないと踏んでの積極さならたいしたもんだ。 また、この少々浅い外野フライを鳥谷の走塁が助ける。 うまくタッチをくぐり、手でベースを払う見事な走塁だった。(グッドジョブ、再び) こういう試合で得点のキーマンになっているところに鳥谷の星を感じざるえない。 このまさしく虎の子の1点を、藤川がしっかり守る。今日も藤川のハイパーストレートが唸りをあげた。 このスットパーを持ってることが、読売との一番大きな違いだ。特に今日のような試合を見てると感じる。 普段は、あの場面で福原に代打は出しずらいと考える。 そうすれば、関本は敬遠だ。 ところが、1点さえとれば、あとは藤川がいるタイガースは、思い切って代打を出せる環境にある。 それが、1死1,3塁での桧山を頭に描かせ、関本勝負を選択させた要因ではないか。 なにはともあれ、負け数を増やさないでよかった。 1−0の勝利って、結構ドキドキして大変なんだけど、勝つとその効果は大きい。 気持ちよく、オールスターへ行く選手は楽しんで、行かない選手はリフレシュして後半への英気を養って欲しい。 ぐぁんばれ!タイガース |