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7−3 対読売 今甦る、クリーナップの3連発
 あれは、遠い日の事じゃった。
 後に背番号17となりGのローテション投手となる槙原は、背番号54を背負って甲子園のマウンドに登っていた。
 前日にショートの河坐の「世紀の落球」呼ばれるエラーから敗戦を喫しているためGは、必死でこの試合を勝ちにきていた。
 そのGを木っ端微塵にしたのが、バース・掛布・岡田という当時のクリーナップが放った、バックスクリーンへの3連発だ。
 この試合で勢いがついたタイガースがGを3タテ、リーグ優勝へと進み、初の日本一に輝くのである。

 時は、平成23年、あれから26年が経っていた。
 マウンドには、あの時の槙原が後に付けた背番号17の東野。
 これもなんか、因縁を感じざる得ないものがある。
 バッターボックスに3番の鳥谷。
 2回の表の金本のHRに誘発されたかのような一撃を放つ。
 4番の新井は、このところ少し余裕がでてきたのか甘い高めの球を余裕で3試合連発を飾る。
 
 問題は、このところ不振で悩むブラゼル。
 ブラゼルが不振を脱するのはこの球場だと書いたばかりだが、その通りでしょ。
 擦っても、オーバーフェンスする東京ドームだ。
 ブラゼルの力を持ってすれば、軽くミートすればいいだけだ。
 
 この球場だけは、統一球の問題なんて関係ない。
 最終回の坂本のHR見ても解る通り、ポーンと打ち上げてやれば、HRになっちまう。
 ある意味、坂本の打法が、この球場でのHRの打ち方を表している。あれでHRになるのだから、Gの選手はHRを荒稼ぎできる訳だ。
 甲子園を本拠地にしているタイガースとは、雲泥の差だな。
 ブラゼルもこの球場にくれば、今までの不振を忘れられるだろう。もっともGにいれば、60本くらい軽く打てる選手だ。
 3連発めを飾るにふさわしい、不振を払拭する一撃だ。

 しかし、今年もうまく誤摩化し、河坐のように「世紀の落球」とはならなかったが、先の甲子園で脇谷が「世紀の落球隠し」を行った後、クリーンナップの3連発がでたのもなにかの縁だわなぁ。
 良く言えば、あの後の甲子園での3戦目だったら、尚よかったのだが・・・・・、まぁ贅沢は言うまい。
 これが吉兆であることに変わりはない。
 できれば、これを勢いに代えて、クリーナップが爆発し続けることが大事だ。
 あの時の、クリーンナップに変わらぬ活躍ができればいいのう。

 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | - | 18:27 | comments(0) | - |

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