2020.10.18 Sunday
6−5 対東京ヤクルト 消化試合に板山のアピール
板山にとっては、2年ぶりの1軍登録。
タイガース自体は消化試合で、井上にも経験を積ませる様な状況。 今や中堅に差し掛かった板山にとっては、経験とか育成とかは言ってられない状況。 そんな中、掴んだスタメンのチャンス。 板山は、第一打席から、ライアンにピッチャー返しのセンター前ヒットでアピールをした。 第二打席もセンター前に、第三打席で四球を選ぶ、四、五打席こそ凡退に終わったが内容のある打撃で十分アピールした格好だ。 守備はセカンドに入って、そつなくこなし、また使ってみようと思わせる活躍だった。 もう、この時期になるとタイトルがかかっているか、来季の残留を賭ける外人選手か、1、2軍の間にいる選手くらいしか、目的がなくなる。 そう言う意味で板山の起用は当たったと言っていい。 新人の頃、キャンプで、高山と共に掛布2軍監督から、「山々コンビ」と言われ、最後に1軍キャンプに送り込まれた。 そのバッティングフォームが金本監督に似ていることから、最初はよく使われていたが、徐々に出番が減る。 矢野が2軍監督をしていた年には、2軍の4番を任され、勝負強く、ファーム日本一に貢献。 矢野が1軍監督になった際は、重用されるかと思ったが、案に反して。全くお呼びがかからなかった。 今年も糸原が故障の際には、セカンドも守れる板山の起用も考えられたが、またもお呼びがかからない。 板山も焦ったに違いない。 こう言う扱いでは、「戦力外」と言う言葉が頭をかすめたこともあったと思う。 そんな中、経験値とファンの興味(観客動員)のための井上の昇格に合わせて、板山の昇格が行われた。 北條ぎっくり腰で、糸原は急遽上げたのもあるが、内野は熊谷、植田とセカンドを守れる選手はいる。 そこに板山だから、板山自自身は、「最後の見極めか?」とも感じたんじゃないだろうか? 伸び悩みの高山は、同期だがドラ1だけに同列には考えられない。 ドラフト下位指名の板山は、そう言う意味でも切られやすい立場にいる。 そう言う立場にいると、どうしても結果を求めたがり、「打ちたい。打ちたい。」で自分の方から投球に突っ込んでいってしまい、ボール球を振ったりして、逆の結果に陥る結果になることが多い。 それでも今日の板山は、それをよく我慢し、打てる球を引きつけ打ち込んで行った。 その精神力の勝利だと言える。 板山を、来年も見られる、そう思えた今日の打撃だった。 ぐぁんばれ!タイガース |