2022.03.29 Tuesday
2−3x 対広島 危機管理は、できていたのか?
1点リードで迎えた9回裏。
タイガースは、ケラーを抑えに起用するしかなかった。 ここケラーが、開幕戦と同様、通用しない。 マクブルームにヒットを許すと、代走の曽根に2盗を許す。(これは、中野がしっかりキャッチしていればアウトだった。) 続く会沢は、三振にとったが、上本には12球粘られて四球。 代打長野を討ち取ったかと思えば、ケラーが撮り損ね、内野安打にして1死満塁のサヨナラのチャンスを与えた。 ここで、矢野監督は、ピッチャーを湯浅にスイッチして、その湯浅が西川にライトオーバーの逆転サヨナラの一打を許し、開幕からの連敗を4とした。(広島は、開幕から4連勝。) まぁ、それまでにチャンスで点が取れなかった打線のことは、今は置いておく。 西が7回まで粘った投球をしてくれて、8回を岩崎がしっかり抑え、開幕の嫌な感じを払拭した。 後は、9回の抑えがしっかり締めれば、今季初勝利を掴み、反攻に転じることができるきっかけになる試合にできるはずだった。 ただ、ここでの選択肢がケラーしかなっかたのが致命傷だった。 開幕戦で見せたように、ケラーの球種は、カーブとストレートしかないことは、相手にわかっている。 ストレートが140キロ後半でカーブの落差はそれほどでもない。 これが、調整不足のせいなのか、実力なのかは定かでないが、アメリカ時代のピッチングを見るに、調整不足であるのだろう。 そのケラーの攻略法は、カーブを待って、これを狙い打つ。 カーブを待っていても、今のケラーのストレートなら、カット位は、楽にできる。 苦し紛れに、投げたカーブが甘くくれば、それを仕留める。 そういう攻略法が、各球団に知れ渡っているのだろう。 この日の上本のバッティングを見れば、想像がつく。 来日が遅れて、調整が進んではいないケラーを開幕に続いてここで使わなくてはならない状態に問題がある。 昨シーズンが終わり、スアレスのメジャー流出が決まってから、抑えを誰にするかは、大きな課題であったはず。 それをケラーの補強で全て解決したと思っていたのだろうか。 今まで、実際に来日してっ見なくては、その実力がどうなのかわからないっていうのは、何度も経験しているはず。 それでもタイガースが、外人ピッチャーには当たりが多かったせいか、安心してしまい、ケラーがどういう状態で来日するかの危機管理ができていなかった。 ケラーを抑えの候補の一人としても、使えない場合にどうするか。 逆に、ケラー以外の、ケラーと競争させる抑え候補をどうするのか、オフ、キャンプ、オープン戦を通じて、考えて来たんだろうか。 当初は、岩崎に任せるとまで言っていた。 そうであれば、岩崎抑えで、8回の勝ちパターンのピッチャーをどうするのかを考えるべきだし、8回を岩崎のままで行くなら、誰を抑えにするのか決めて、キャンプ、オープン戦で徹底して経験を積ませておかなくてはいけないだろう。 それを漠然とケラーが来るからって、疎かにしていたようにしか見えない。 昨日で、ケラーを抹消し、抑えを湯浅で行くって決めたようだが、それって行き当たりばったりでしかないやろ。 湯浅は、今年初めての1軍キャンプ。 できれば中継ぎのポジションをとれるかどうか、上手くハマれば勝ちパターンでというくらいの存在で、これまでの使い方もそれに準じたものだったはず。 それが、いきなり昨日の場面で使って、これから抑えだっって。 ハァ?って感じだ。 そうであれが、キャンプ、オープン戦から、「お前が抑え候補だ。」っていう人選を決めて、徹底的に教育しておくべきもの。 ケラーがダメなら、プランBを用意しておく、それが危機管理やないのかなぁ。 昨日の今になって、思いつきのプランBを作ってもうまく行くとは思えんのだが。 これは、まだまだ泥濘が続くぞ。 なんとか、せいや! ぐぁんばれ!タイガース |