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0−2 対オリックス この山本由伸に投げ勝てる村上たれ
 今シーズンの成績こそ互角であるが、ここまでの実績では、遥かに及ばない。
 それでも、高校時代は甲子園を知らない山本由伸に対して、選抜の優勝投手の村上と逆の立場であったはず。
 大学進学を経て、プロ入りした村上が、大学時代の故障やプロ入り後の対応に苦心する中、高校からプロ入りした山本由伸は、順調に実績を積んで、今や侍のエース的存在であり、NPBナンバー1ピッチャーの評価をもらい、メジャーからも垂涎の的になっている。

 その対照的な歩みをしてきた、同年齢の2人のマッチアップ。
 今シーズンに覚醒し、一躍注目される存在になった村上にとっては、投げ合うには、恰好の相手だろう。
 ここで、佐々木朗希に投げ勝った才木の様に、結果を残せれば、自身の自信が深まるだけでなく、チームにも勢いがつく。

 そんな2人の投げ合いは、やはり投手戦となる。
 しかし、タイガースの守備の破綻が、オリックスへ先取点を与えてしまう。
 大山のファーストゴロを弾いたエラーから、渡邉諒のセカンド送球エラーが続いて、無死満塁のピンチで中川にタイムリーを打たれる。
 ただ、このピンチを1失点で凌いだのは、村上の成長の証だろう。

 しかし、7回にゴンザレスに打たれた1球は、失投だった。
 3球目の高めのボール球のストレートを空振りしたのを見て、ゴンザレスは高めを狙っているのは明白。
 そのゴンザレスに、5球目のストレートが、真ん中高めのストライクゾーンに入るから、たまったもんじゃない。
 飛んで火に入る夏の虫で、一撃で仕留められた。
 ここは、ストライクゾーンには投げてはいけない場面。
 まぁ、もっと高めを狙ったか、低めを狙ったのが浮いたか、だろうが、一発だけは、避けなくてはいけない場面での失投は、いただけない。

 この1点は、山本由伸を楽にして、8回まで、112球でヒット2本、四死球1と、ほぼ完璧に抑えられる。
 まぁ、村上の様な失投もないし、付け入る隙を与えない見事なピッチングだった。
9回は代わった、山崎颯を攻めて、あわやの場面もあったが、大山一打をファインプレーに阻まれ、やはり2点差になった事が大きく響いた。

 村上は、この経験を糧としなくてはならない。
 相手のエース級と投げ合うには、1球の失投が命取りになる。
 相手の山本由伸の様に、付け入る隙を与えない様なピッチングができないと勝てない。
 今後、村上は、そう言う相手と投げ合わなくてはいけない位置にいる。
 山本由伸に投げ勝てるピッチャーとなることが望まれる。
 頑張れ!

 9連戦が終わり、移動日の休養を挟んだので打線が少しは、活発化するかと思ったが、この日の山本由伸の調子では、何とも計り難い。
 ある意味、引きづらないで済む敗戦だ。
 問題は、次の試合から、しっかり立て直して、タイガースらしい試合をして勝つことだ。
 交流戦は、まだ終わっちゃいないのだから。

 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 23:13 | comments(0) | - |

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