2023.09.26 Tuesday
2−0 対東京ヤクルト 大山の思い
優勝が決まった瞬間、人目を憚らず、一番泣いていたのが大山だ。
今シーズン、岡田監督の方針で大山は、ファースト4番に固定されてきた。 タイガースの4番として、その重圧は計り知れない。 経験はあると言っても、これほど明確にされ、固定されてきたことはなかった。 チームの勝敗の責任を負うと言われる4番の役割。 大山は、痛いほどわかっていた。 それ故、優勝が決まった瞬間の涙として現れたんだろう。 優勝を成し遂げた達成感。 その役割を果たしてきた4番の重圧からの解放。 それが、大山の溢れる涙だった。 その大山が密かに思っているのは、シーズンの20本塁打じゃなかろうか。 2020年に28本で本塁打王を争って以来、21本、23本と20本塁打オーバーを3年続けてきている。 長距離打者の証でもある本塁打数。 4番を担うものとして、20本は打っておきたい。 後輩の佐藤輝は、前半の不調をよそに、すでに20本をオーバーし、3年連続の20本塁打以上を達成している。 大山も負けじと、20本オーバーを4年連続へと更新したいと思っているんじゃないか。 そんな気持ちが、優勝が決まってからの、力みになって、調子が崩れていたんじゃないだろうか。 そう、大山には20本をクリアしてもらいたい。 この試合の1本で、16号だ。 残り5試合で、4本。 無理ではないが、厳しい数字。 どっかで複数本塁打が打てればいいんだけど。 以前、9月の横浜戦で1試合3ホーマーしたこともあったんだから、不可能じゃない。 最後まで希望を持って、戦ってほしい。 大山は、その他最高出塁率のタイトルもかかっている。 あの村上を凌ぐ四球の多さから、出塁率は、わずかに宮崎を上回る。 その宮崎も20本クリアしているのだから、大山もクリアしたいところ。 是非、最高出塁と四球王の両ドリと合わせて、達成して欲しい。 この日は、中野も1安打で、岡林を1本差に抑えて、目下最多安打。 岩崎もこの日のセーブで、田口を一つ上回り、セーブ王になっている。 次は、中日戦で、中野は岡林との直接対戦。 なんとか、富田と西純矢が抑えて、アシストをして欲しい。 これから、タイトル争いも最後の佳境に入る。 できる援助は惜しまず、チームメイトのため、一丸となって協力してほしい。 それが、強いては、ポストシーズンへ向けたモチベーションの維持にもつながるはずだから。 ぐぁんばれ!タイガース |