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8−1 対中日 雨は止んだか、夜は明けたか
 久々の大量得点。
 長らく、貧打という闇の中を彷徨っていたタイガースは、その暗く長いトンネルの出口に辿り着いたのか。

 この日も、序盤は、中日先発の梅津の前に、いつも通りの貧打だった。
 初回の1死1、3塁のチャンスも大山がゲッツーで潰していたし。
 それでも、この試合は、タイガースの積極性が良く出ていた。
 島田が盗塁を仕掛け、佐藤輝は2ベースを狙って、先の塁を攻めた。
 いずれも暴走のきらいはあったが、それでも、試合を積極的に動かして行こうとするベンチの意図を汲むものであったんだろう。
 欲を言えば、初回に1塁ランナーの中野が、盗塁を仕掛け、森下、大山にダブルプレーの危険性を無くして欲しかった。
 まぁ、森下は、ダブルプレーでも1点入るんだが、バットに当てられないんじゃしょうがないけど。

 試合は、村上と梅津が、相手打線の貧打に助けられ、7回まで0-0の試合で、お互いの我慢合戦になっていた。
 7回のタイガースは、先頭の中野が2ベースで出て、森下のピッチャーゴロを梅津がサードへ送り、セーフとなるフィルダースチョイス。
 全て、ここから始まったと言える。

 大山が初回のチャンスを潰した名誉挽回の、タイムリーで、復帰後初めて4番の仕事をすると、後続が続く。
 前川、佐藤輝にもタイムリーが生まれ、この回一挙4点を挙げる。
 こんだけ打線が繋がったのは、いつ以来か、記憶も遠くて、覚えがないわ。

 続く8回も、島田のヒットに始まり、森下にもタイムリーが出て、前川にタイムリー、佐藤輝の犠牲フライで、この回も4得点。
 あれほど、1点を取るのに窮していたタイガースが、意図も簡単に得点を挙げる。
 
 結局完封を狙った村上が9回に1点を失い、富田に繋いで勝利。
 6点戦の真ん中の試合で、ピッチャーを使わないで済んで、快勝とも言える勝ち方だ。

 これでタイガースを貧打から脱したのだろうか。
 次のヤクルト戦で真価が問われることになるが、やはり近本の復調無しに、貧打の解消はないんじゃないか。
 この日、気分転換の意味もあるのだろう、近本をスタメンから外して休ませた。
 代わりの島田がいい働きをして、補っていたが、やはりタイガースの1番に近本が座ることによって、タイガースの追撃体制が整うと思う。

 トンネルの出口は見えた。
 これを一気に突き抜けるには、近本の力は、絶対に必要だ。
 夜明けは近い、雨はもうじき止む気配。
 さぁ、ここから本当のタイガースを見せよう!

 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 23:17 | comments(0) | - |

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