2006.06.03 Saturday
8x―7 対福岡ソフトバンク 鳥谷の覚醒
ここのところの活躍、打撃に眼を見張るものがあった。
楽天戦での内角をさばいたHRや昨日の斉藤から打った、2ベースとHRを見るに、なにかひとつ越えたように思えた。 だだ、今日の最終回のバッティングを見るまでは、完全なる覚醒を信じたわけじゃなかった。 1死満塁。 タイガースが何度も拙攻を繰り返したシュチュエーション。 チャンスのようで、なんかピンチのような気になるのがその時のバッターだ。 「外野フライ」でいいのにという気が、逆に当てに行くだけのポップフライを呼び、決めに行こうとすれば力みから打球が正面をつきダブルプレーに切って取られる。そんな、シーンを嫌というほど見てきた。 ホークスとは、前回の対戦の因縁もあり、タイガースの選手にとっては、甲子園の観衆共々、激しい闘志が見え隠れしていた。 それは、金本の後継者(勝手に指名してるんだけど・・・)鳥谷にとっては、より激しい感情だったのだろう。 あの冷静、控えめな鳥谷が、早くからこの対戦を3タテしたいと言っていたのを聞いたとき、強くそう思った。 鳥谷の冷静さの中に隠された、激情を垣間見た気がしたものだ。 かくして、1点もやれないホークスの前身守備を見て、鳥谷が早い打球で内野手の間を抜くことを考えても不思議じゃない。 内角の球をひきつけ、強く叩く。 金本がよく見せるバッティングの形だ。(きっと、鳥谷も見ていて、いつかああいう打撃を、と思っていたのに違いない。) このバッティングとその精神力に、鳥谷の覚醒を確信した。 さて、甲子園でホークスに借りを返して、溜飲が下がる思いだが、まだまだ気を緩めてもらっちゃ困る。 しっかり、去年の交流戦、この甲子園で3タテ喰らった屈辱を晴らしてもらわにゃ。それが可能なチームになったということなんだやなぁ、タイガースもホークスも。 打倒ホークスの強い思いが、低調の打線を上向きに変える。 期待していた効果が現れつつある。 ぐぁんばれ!タイガース |