2006.07.16 Sunday
2−4 対中日 主導権を握られる
野球って言うのは、ある意味主導権の奪い合い的要素がある。
今日の試合を見て、その意を強くした。 ウッズの先制HR。 ノーツーになって、内角へのストレート。 ウッズがノーツーになった時点でほくそえんだのがTVに映った。これで完全にこの勝負の主導権はウッズが握ったと言っていい。 あとは、ストライクを取りに来るストレートを待てばいい。内角にやってきたカモを軽くさばいて一丁あがり!って感じだろう。 中田VS赤星 完全に中田・谷繁バッテリー主体の駆け引き。 相手バッテリーの思うがままに攻められ、その術中に落ちていく様がある意味哀れに見える。 今夜赤星が、中田を打ち込むことは100%ありえない、そう信じさせるに十分だった。 この相手に握られた主導権を取り返すべき術を赤星は持ち合わせていなかった。また、そのための工夫の一端も垣間見ることはできなかった。 厳しい言い方をするようだが、そう見えた対決だ。 中田VS金本 これも、ず〜っと相手バッテリーに主導権を奪われていた。 最後の打席で見せた、レフトの前へ落とすようなバッティングができるなら、もっと前からやっておくべきだったのではないか。 初球の入り方は、いつも同じだ。 外角高目へストレート。 これを簡単に見逃してるから、ワンストライクをただでやり、組み立てを容易にさせている。この初球をレフと前にたたければ、その後の金本への攻めも変わらざる得なかったはずだが・・・・。 4番の意地がそれをさせなかったのか?(内角を待って、痛打することで4番のプライドと役割を果たそうとしてるようには、見えたが・・・・。) 安藤VS谷繁 こういう場面では、もともと決め打ちするバッターだ。 谷繁は、こう思った。(はず) 「ここは1発狙っていい場面だ。相手は低目を突いてくる。多少低くてもホームベース上に来た球は、思いっきり救い上げて、放り込む!」 果たして、安藤は真ん中低目へ、ストレートを投げ込んでしまった。 「1発は避けたいから、低目だけを丁寧に攻めていこう。」 そう思った結果だろうが、谷繁はそこまで心理を読み込んで、コースや球種よろ高低の山を張っていた。 これも、発想の主導権を相手に奪われていた証だ。 こうして、主導権をことごとく相手に奪われたタイガースだが、唯一主導権を手にすることができそうだったのは、6回の浜中が同点打を打った後だった。 一気呵成に逆転できれば、試合そのものの主導権をコントレールできる。そういう場面だ。 ここで、先ほど書いた金本が進塁打でランナーをサードへ送る。 初球のカウントを取りに来る球をレフト前へ・・・・、って祈ってたんだけど。 この後は、お決まりのサードにランナーがいると点にならない、得点嫌い病を発症。主導権はドラゴンズに渡ったままであった。 しかし、この3連戦を勝ち越したのは、それまでのチーム状態を考えれば上等。オールスターまで、あと読売戦のみだ。 これも確実に勝ち越して、1歩1歩中日に近づいていかなくっちゃ。(ついていくって事かも知れんが・・・)。そして、多く残してる直接対戦に賭けるしかない。そんな展開だ。 実際、ペナントレースの主導権は中日が握っているのだから。 ぐぁんばれ!タイガース |