2007.05.06 Sunday
汗と涙の甲子園
今日は打てん黒田の先発が予想されるから、雨天中止。
ということで、最近話題の高校野球に触れておこうかな。 西武の裏金発覚に端を発した、アマチュア野球への利益供与の問題は、高校野球の特待生問題へと飛び火。 高校野球憲章に反するって事で、特待生を有していた高校から自己申告をさせたら、出るわ出るわでたいへんなことになっちゃたようだ。 でも、これて当の高野連は予想外っていうようなコメント連発してるけど、我々にとっては、当たり前のことだという認識しかないんだよねぇ。 昔から、甲子園に出場するような野球強豪高っていうのは、全国各地にスカウト網があって、優秀と目される選手を自校に入学させるため、あらゆる手段を使うことくらい、誰でも知っている。 甲子園出場が生徒獲得や自校のレベルアップなどの最高の宣伝媒体であることが示されるにつれ、新興高校では、この傾向が強くなる。 手っ取り早く、優秀な選手をかき集め、甲子園に出場し名を高めるってわけだ。 だから優秀な中学生(シニア等で活躍した選手中心)に、高校からスカウトがやってくるっていう話も良く聞く。 そこは、スカウトがやってくるから、契約条件だって示される。 それが、入学金免除や学費免除、その他もろもろが含まれていることは周知の事実だ。 何も、プロ野球のドラフトから裏金が始まるわけじゃない。 もうこの時点で、金額の大小はあれ、立派な栄養費が横行していることになる。だから、プロに指名されるくらいの選手になれば、栄養費をいただくことぐらい、至極当たり前のことであり、それができない球団は、誠意のかけらもない球団と映るって事だね。 これは、選手だけじゃない。 甲子園出場を目指し、優秀な選手を集めるには優秀な(といわれている)指導者も必要となる。 だから、甲子園常連監督なんていうのは、引く手あまたで、そういう高校から高額な契約金や付帯条件をもって迎えられる。 ある意味、監督も獲得競争がある。 特待生制度がどうのこうのの問題じゃない。 それを、「純粋な汗と涙の甲子園」として売っていこうとしている高野連、朝日新聞、毎日新聞、NHKなどが無理に取り繕うからこうなるんだよね。 今の甲子園は、利権の金にまみれた大会なんだよ。 よく、特待生制度がないと、金のない優秀な選手が進学できないなんていう論理をいうこともあるが、特待を受けるような選手は、少なからずシニアなどで活躍した選手で、そこにいたるまでの金銭的負担に耐えられる環境であったことは間違いないわけで、決して高校の授業料がままならないようなレベルの選手ではないと思えるんだけど。 まぁ、今回プロ側から始まった裏金問題に、アマ側の責任(アマ側から要求したり、そういう環境があるっていう指摘)を問われたことに応える形になっているんだけど、実際甲子園レベルの高校は、ある意味で立派なプロなんだよね。 「プロ高校野球」 ここの選手獲得にはドラフトはないから自由競争。 条件の上限もないし、制約もない。(本当はあったんだけど、高野連を中心に見てみぬ振りしていたってことで、プロ野球の裏金と同じレベルなんだ。) だから甲子園大会を、純粋な汗と涙の感動的な大会っていう認識こそ変えたほうがいい。 文部科学省がやっと手に入れたギャンブル利権のトトが不振らしいが、甲子園大会を題材に高校野球くじでも発売したほうが、よっぽど役に立つと思うよ。 何を言いたいのか整理が付いてない気がするが、高校野球(甲子園大会を中心に繰り広げられている高野連の存在。)にアマチュアリズムなんていうものは存在しないし、幻想でしかないって事。 故に、もっとプロ野球予備軍としての位置づけを与えてやって、運営していくのも方法かも知れないと思う。 クラブチーム化して、純粋なクラブ活動の高校野球は高体連に任せて、「プロ高校野球」は、ジュニアリーグ選手権としてでも行ったらどうだろう。 |