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4−0 対讀賣 こんなはずじゃなかったチーム同士の対戦
 スタートダッシュだけは、見事に飛び出て、貯金も二桁に乗せ、首位を走ったチームと、開幕戦を逆転負けでスタートすると9連敗を喫して、一時は借金を16も抱えて最下位に沈んでいたチームが、図らずも、この時点でAクラス争いを繰り広げているとは、誰も思いもよらなかっただろう。
 お互いの指揮官、原監督も矢野監督も、こういう展開になるとは、思ってもいなかったと思う。

 この試合は、讀賣・山崎伊織と阪神・西勇輝の投げ合いとなった。
 タイガースは、この山崎伊織に対戦3回で1勝1敗ながら、防御率が1点台と抑え込まれている。
 山崎伊織も西勇輝と同じようなピッチングスタイルで、圧倒的な球威で抑え込むのではなく、これの良い変化球をコーナーに集めて押さえていくタイプだ。
 これに、タイガース打線が全然合わない。
 
 この日も6回まで2安打に封じ込まれていた。
 7回の先頭ロハスJr.が2ベースで、初めてのチャンスらしいチャンス。
 次の佐藤輝に2球を投じた後、爪が破れたとのことで緊急降板となるまで、点を取れる気配がなかった。
 ただ、このラッキーな降板劇に乗じて、佐藤輝が代わった今村からセンター前に落として、先制点を挙げることができた。
 その後8回には、讀賣の継投の弱さにつけ込んで、クロールから3点を奪い、試合を決定づけた。

 この継投の弱さが讀賣の失速を招いている。
 シーズン当初こそ、この山崎伊織、堀田、赤星という新人や新戦力が昨日し、抑えの大勢が確立できたこともあり、順調に勝ち星を拾ったが、中盤から、中継ぎ陣に疲れが見え始めると、継投が機能しなくなり、落とす試合が増えてきた。
 結局中継ぎの中川や鍵谷が勤続疲労で、今シーズン機能していないのが、大きく足を引っ張ることになっている。

 対して、タイガースは、開幕直後こそ、ケラーの調整不足から勝ちパターンを確率できず、ヤクルトに逆転負けを喰らってからこれを引きずっていたが、そのうち湯浅が8回を任せられるだけの実績を積んできて、浜地も中継ぎで生きてきた。
 これに岩崎がなんとか抑えをこなしてきて、セリーグ1の先発スタッフがメイクした勝ちゲームを確実に拾うことができるようになった。
 これが、タイガースとジャイアンツの成績が交差するようになった原因でもある。

 そんな、事情が現れたゲームになった気がする。
 タイガースは、中野が前の試合から、この試合で大山が戻って、攻撃力が戻りつつある。
 ただ、まだまだ本調子でないだけに、本当は原口を先発で使いたいところ。
 大山との併用を考えれば、大山をサードに、ファーストに原口、佐藤輝をライトで使うしかない。
 
 6 中野
 8 島田
 7 ロハスJr.
 9 佐藤輝
 5 大山
 3 原口
 4 糸原
 2 坂本 梅野 長坂
 1 ピッチャー
 こういう打順の方が、得点力は上がるように思える。
 
 讀賣もタイガースも、コロナによって、かなり打撃を受けたチームでもある。
 讀賣は、一斉にコロナになり、オールスターを挟んで、6試合も中止にしてもらっている。
 タイガースは五月雨式にコロナ陽性が出たために、試合を中止にすることなく、8連敗を喫している。
 なんか不公平感があるんだが、タイガースも6試合中止にしてくれれば、まだ可能性を残していたんだろうけど。
 これは統一ルールが必要になるんじゃないか。
 コロナ陽性者が出た場合、当日のゲームを中止し、全員PCR検査をして結果をみる。
 それ以上拡大してなければ、次の日の試合は実施、さらに陽性者が増えるようであれば、計3試合まで中止にして、その後陰性者だけで、試合を行う。
 そう決めておけば公平になるんだろうけど、今は五月雨式に陽性者が出て、戦力がどんどん下がる中試合をし続けた、タイガースやファイターズが貧乏くじ引いたような格好になった。
 
 まぁ、そういう不公平を乗り切って、讀賣を倒すことが、今残されたタイガースの使命でもある。
 そして、なんとかCSに出て、これを勝ち切って、日シリに出ること、それが使命でもある。
 そのためには、また勢いを取り戻さなくてはならない。
 それには、藤浪に勝ちをつけてやることだ。

 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 23:11 | comments(0) | - |