2023.06.09 Friday
0−4 対北海道日本ハム 遅すぎる球は、武器になる
ファイターズの先発・鈴木健矢は、速球でも120km台、変化球は、100kmそこそこ、下手すると100kmを下回ることもある。
アンダーハンドピッチャー・フェチである寅吉には、魅力溢れるピッチャーだ。 その、鈴木健矢にタイガース打線は、6回を4安打に封じられた。 特に、3回の近本のライトフライ。 6回の大山のレフトフライ。 続く佐藤輝のセンターフライは、いずれもオーバーフェンスしてもおかしくない当たりだった。 それが、全てフェンス前で失速してしまうんだ。 これは、鈴木健矢の球の遅さが、そうさせている。 ある程度の球速があれば、バットに当たった時の反発力もある程度見込めるが、鈴木健矢の球ほど遅いと、その反発力が得られないから厄介だ。 まるで、ティバッティングの様に、自力で球を飛ばさなくてはいけない。 その為には、完璧なジャストミートで、フルスイングで打たなくてはいけない。 そこに、少しの狂いがあれば、打球は、フェンスを超えることは、ない。 これが、鈴木健矢の武器なんだ。 こう言うピッチャーを攻略するには、低いライナーの打つ心構えで、センター返しを中心に打つ様にせんといかんのだけど、あまりに球が遅すぎるため、待ち切れず、泳いだり、引っ張り込み過ぎて、逆に詰まってしまうという悪循環。 思い切って一発狙いでも、さっき書いた様に自力でフェンス越えの打球を打つのは、難しい。 そう言う、もどかしい攻撃で、回が進んでしまった。 逆にタイガースの先発の富田は、決め球を欠く投球で、カウントを悪くして、ファイターズの打者にも粘られ、球数が嵩んで、辛抱できず、痛打を喰らう。 安牌であるはずの伏見に打たれて、好調のマルチネスにもいい様に打たれた。 結局、3回で80球、5安打、2四死球、3失点でマウンドを降りた。 まぁ、やはり富田は、中継に適性があるんじゃなかろうか。 決め球がなく、スピードもそれほどでもない。 短いイニングをキッチリと言う方が向いている様に見える。 左の先発を増やす気なら、及川の方が希望があると思う。 また、富田をリリーフした西純矢が、江越に一発を喰らって、4点差になったのも痛かった。 鈴木健矢も完投できるわけでなく、継投に 入るので、後ろに不安があるファイターズだけに、3点差ならワンチャンスだが、4点差になると厳しい。 結局、継投の河野、池田 、抑えの田中正義に余裕を与えて、そのまま逃げ切られてしまった。 まぁ、初のエスコンフィールドに現地観戦した試合が、完敗でなんとも言えんが、次は大竹で、しっかり、勝たせて貰わんと。 いつまでも、新庄監督の思い通りに試合を運ばせるわけには行かない。 江越には、悪いが、次は、タイガースが勝たせてもらう。 ぐぁんばれ!タイガース |