2010.04.29 Thursday
5―4 対東京ヤクルト 桜井のやらかしを乗り越えて
しかし、守備力っていうのがこれほどクローズアップされるかね。
最初の場面は、1点を先取された後の宮本の打席。 泳ぎながら打ち上げたライトフライに見えた。思ったより打球は伸びたが、桜井も打球を見ながらバックして、フェンス手前で余裕をもって振り返り、捕球体勢に入ったかに見えた。 ところが、あろうことか打球は桜井の頭上を越えて、桜井も慌てて手を伸ばすも、その上を打球は越えて2点タイムリーのスリーベースとしてしまった。 「あちゃ〜・・・、やらかしてもうた。」 まずは、1死2,3塁でピッチャーを歩かしてしまう上園のピッチングが責められるべき場面を、次に満塁からサードゴロで併殺を取れなかった新井の守備が責められるところを、この桜井の守備がすべてを忘れさせてくれた。 「毒をもって、毒を制す」って、ちょっと意味が違うか? お陰で、新井は挽回するチャンスをものにし同点打を放つことが出来た。 それでも、レフトに入った狩野が同じ宮本の打球をトンネルで3ベースにしてしまう守備を見せ、あさっり追加点を取られることで、桜井の“やらかし”の印象を少し薄めてくれた。 かたやタイガースは、再三のチャンスを物に出来ず、城島の1発による1点で終わっている。 大体、こういうミスが続く試合は、流れが相手に行って、勝てないパターンなんだけどねぇ。 それでも、今日は地道な攻撃で、バーネットの球数を稼ぎ、6回でマウンドを降ろすと、マートン、平野のタイムリーで追い上げ、新井の一打で同点に追いつく。 これだけ、「タイムリーで点を取った試合って、あったっけ?」と思うほど珍しい得点の挙げかた。 しかも、決勝点は併殺崩れで挙げるという徹底振り。こういう取り方が出来ると強くなると思うんだけどねぇ・・・。 あやうく、桜井に決勝点も幻にされるとこだったけどねぇ。 9回裏、満を持しての球児の投入。 藤本が放ったっていうか、打ったレフトライナーを、途中からレフトに入った桜井が、バックしようか迷うような仕草の後、猛然と突っ込み、後ろに逸らす。 これが3ベースとなり、無死3塁の大ピンチ。 球児も無失点も今日まで、というか同点にされることを覚悟しなくてはならない状況に追い込まれた。 この期におよんで外野守備の重要性が頭を過ぎる。 やはり、早くに平野をセンターに据えるべきだし、レフトには守備固めが必要と心得た方がいい。 レフト・藤川俊、センター・平野、ライト・マートンの布陣で最終回を迎えられるように起用法を考えておかなくっちゃいけない。 今日は球児のピッチングで、勝利を失わずに済んだが、ほんとうなら、完全な負けゲームになっていた試合。 「勝ちに不思議の勝ちあり。」の不思議の勝ちだった試合だ。 負けていれば、「不思議の負けなし。」の試合となるべき試合だった。 GWのタイガースは、あまりいい思い出がないので、連勝スタートは喜ばしい限りなんだけど・・・・。 明日からのG戦は、こんな訳には行かないと心得て、気持ちを引き締めよ。 桜井は、一層守備練習に励まにゃいかんよ。 ぐぁんばれ!タイガース |