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2025.05.11 Sunday
１−０ 対 中日 スミ１を完成させる
経験の無いピッチャーが、６回を投げ切るのは、そんなに難しいということなのか。
この日の伊原は、いい調子だった。 ５回を52球で投げ終えて、被安打２の無失点で切り抜けてきた。 球数的にも、調子も完投してもおかしく無い内容のものであった。 ５回を終えて、グランド整備のインターバルが入ると、変わってしまうとよく言われる。 それが、６回に失点するピッチャーが多いと言われる所以なのかもしれない。 この日の伊原も６回に入ると、様相が変わった。 先頭の松葉に代わる代打・鵜飼にレフト前へ運ばれる。 まさか、ここで松葉に代打は来ないだろう、先頭のピッチャーの打席で１アウトは、確実にもらえる。 そういう目論見があったかどうか。 ただ、ここまで１失点の松葉には、代打はないという思い込みがあったのではないだろうか。 その思い込みが、代打・鵜飼のヒットで大きく狂ったことに、多少なりとも動揺が起こった。 次の阪神戦を得意にする岡林にセンター前へ運ばれ、いきなり無死１、２塁のピンチとなった。 ここで、カリステが送りバントを試みるが、３塁で封殺となる。 次の上林を危ない当たりであったが、ライトフライに打ち取り、２死１、３塁となった。 ここで打者・中田翔を迎えるところで、ベンチは、伊原から湯浅へと継投を選んだ。 伊原は、ここまで66球、被安打４だ。 十分、この回を超え、７回くらいまでは投げられる内容でもあった。 この６回のピンチを切り抜け、６回の壁を破らせることも考えたのかもしれない。 それでも、点差は１点。 タイガースは、初回に佐藤輝のタイムリーで挙げた１点以降、追加点を奪えていない。 中日も、ブルペンは強固だ。 ここで追いつかれたり、逆転されては、さらに厳しい勝ちパターンの継投へと繋がれてしまう。 それを考えての、継投であるとは思う。 ただ、そこで湯浅は、かなりの危険を孕んでいた。 １軍復帰後、抑えてはいるが、完璧の抑えている印象はない。 急速やキレ、コントロールを見ても、最盛期の７割がいいところという印象だ。 この湯浅が、間違えれば中田翔に打たれる可能性が高いし、�盒脅�平に回されたら、さらに危険度が増す。 同じ賭けるなら、昨日再登録された石井大智の方が、良いのではないかと思った。 それでも、湯浅は、中田翔を歩かせ、満塁のピンチになったところで、�盒脅�平をファーストゴロに打ち取って、ピンチを切り抜けた。 最後は、高橋周平が力んで、打ち損なったことに助けられたという内容に映った。 ここを切り抜けて、７回に及川を投入してきた。 ７回の中日打線は、６番から下位に回る。 ここは、及川でなく、桐敷でも、復帰した石井大智でもいいように思った。 ８回に上位へ戻って、岡林に回る８回こそ、一番信頼がおける及川で行くべきではなかったか。 それでも、７回を及川、８回を石井大智という継投で、切り抜け、最後を岩崎が締めて、逃げ切ることができた。 継投の順番に疑問はあったが、なんとかスミ１の試合を完成させることができた。 これは、昨日の村上のご利益で、中継ぎ陣が節約でき、今日の試合に惜しむなく注ぎ込める状況を作ったからだ。 伊原には、もう少し援護が与えられれば、６回は間違いなく続投であったろうし、そうやって壁を破ることができるかもしれなかった。 次は、打線がしっかり援護してやって、完投近く投げられるよう導いてやってほしい。 まぁ、これで２勝目。 新人王レースは、まだまだだけど、一応一歩リードしたと言えるかも知れない。 伊原、頑張れ！ ぐぁんばれ！タイガース |
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