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3−2 対中日 九死に一生(球児に1勝)
 完璧な負け試合だった。
 あのまま、負けていれば去年までの中日戦となんら変わらぬ光景が繰り返されるところだった。
 制球の定まらない天敵・中田を塁上をにぎわせはすれど、得点に至らず。
 押し捲っているようで、試合は進み、敵がワンチャンスで得点をものにし、気がつけば終盤。
 結局、中田を攻めきれず、Dの継投にあって、岩瀬に繋がれジ・エンド。
 まったく、途中まではこのパターンかと思ったよ。

 それでも、チャンスで併殺を繰り返す、5番と8番だったが、7回にその8番矢野が、チャンスメイク。
 バント要員として代打セッキー。(ちょっと、寂しいよなぁ、バント要員で出番をえるなんて・・・)難しいバントをしっかり決める。
 平野の失敗のあとだけにアピールには、なったかしら?

 赤星が制球定まらぬ中田の球を見極め四球で歩く。
 ここで、今日バント失敗が響く平野に代打。
 寅吉は、ここで葛城かと思ったね。このところの葛城のバッティングは、このチャンスで結果をだせる、最も確率の高い選択だと思った。
 しかし、岡田監督が選択したのは、桧山であった。
 
 この代打策は、失敗すれば岡田監督への非難は並じゃなかっただろう。
 足のある、ゲッツーにはなりにくい平野代えての代打策にも賛否あろうかと言うものの、その代打が葛城でなく桧山。(一種の賭けだともとれた。)

 しかし、この賭けは成功する。
 去年までのレギュラーに未練たらたらの桧山で無く、代打として生きていく、チームに貢献することに踏ん切りがついたかのような、桧山のバッティング。これを見たとき、桧山は代打に生きることに活路を見出そうとしている姿勢を感じた。それは、決して去年までは見ることが無かった姿勢だ。

 この一打は、いつものタイガースの対D負けパターンを覆したといって過言でない。
 それほどに高価な一打であった。
 まさしく、九死に一生を得た一打といっていい。

 あとは、球児に任せるだけだ。と思っていたが・・・。
 だが、今年の球児はまだ本調子ではない。
 ストレートで空振りが取れない。矢野のフォークとのコンビネーションで苦心のリードが続く。
 フォークを見極められると苦しい。1死満塁の、一打逆転のピンチを招く。
 あわや、球児に1勝を消されるというピンチだ。
 最後は気迫で抑えたといっていい。
 ここで踏ん張りきったことが、九死に一生を得た勝利となった。

 ほんと冷や汗物だったね。
 これも、今岡・矢野の2人の不調組みが打線を分断してしまって、得点能力を著しく下げているところに問題がある。
 タダでさえ、貧打傾向にあるのが、4番と6番が好調だっただけに、そのあとの5番・8番でチャンスを潰す構造にはまってしまっている。
 このあたりの見極めをどうするかが、早急な課題になる気がする。
 中日もいつも、九死に一生を与えてくれるとは限らないのだから・・・。

 まずは明日。
 シモヤンの好投に期待する。

 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | - | 22:22 | comments(0) | - |