2022.07.17 Sunday
3−1 対中日 初めて、ベンチの采配で勝利する
結局、ミスへのつけ込む点数の差が勝負を分けた試合。
1回の表、ドラゴンズの攻撃。 大島がヒットで出ると、2番岡林はサードの佐藤輝を襲う強い打球。 これを佐藤輝が弾いて、後ろへそらした。 ランナーの大島が、レフトがロハスであることも考え、一気にサードまで進もうと考えた。 それをロハスが堅実(スピード感が全然なかったが)な返球で、サードで大島を刺した。(リプレイ検証で判定が覆る際どいプレー。) これで、1死1塁とピンチを脱したかに思えたが、ここからガンケルがミスでピンチを招く。 盗塁のスタートを焦った、ランナーの岡林に気づいて、キャッチャーから指示されたガンケル」は、プレートを外してファーストへ牽制を投げようとした。 ところが、スタートを読まれた岡林が、ファーストへ戻る選択でなく、そのままセカンドを目指して、一目散。 丁度、昨日の糸原が引き返したのと反対に、一か八かの前に行くことを選択した。 これに焦ったのが、1塁へ送球して、戻ろうとした岡林を刺そうとしたガンケルだ。 ファーストへ投げる寸前に、岡林が帰塁することなくそのままセカンドへ向かっていることに気づいた。 「あっ」と思ったときには、指先からボールが離れて、送球はあらぬ方向へ投げられた。 折角ランナーを誘い出してアウトにするところ、逆に1死3塁のピンチに陥った。 ここで木下に犠牲フライを上げられ、1点を先取される事になった。 ただ、大島をサードでアウトにしたこともあって、この1点に終わったことが、この試合を勝利に持って行けた理由にもなる。 大島が、ロハスを舐めた(ある意味狙い通りだったんだろうが)走塁が、この回の最小失点に留まらせてくれたと言っていい。 逆に、これをちゃんとアウトにできたことが、失点を最小で済ませたってことなんだろう。 その裏のタイガースの攻撃。 中野、島田の連打の後、近本のセーフティに、処理を焦った柳のミスで、無死満塁となる。 ここで佐藤輝が、タイムリーを放ち、2点を取って逆転。 ミスに漬け込んで、逆転まで持ち込んだ佐藤輝の効果的な一打だった。 その後の無死1、3塁のチャンスも、糸原が倒れて、1師1、3塁と、このまま2点だけで終わると嫌な感じになる場面。 バッターロハスの時に、ダブルスチールを仕掛け、セカンド送球の間にサードランナーの近本がホームへ帰って追加点を挙げた、 いつもなら、このまま3アウトを勘定して、あの時もう1点取っていれば、っていう事になる場面だけに、この日の攻撃は珍しく手を打ってきた。 この回の近本のセーフティが、ベンチの指示か近本自身の判断かわからないが、これも今までのタイガースに見られなかった発想。 そうして、ダブルスチールを仕掛けた追加点。 いずれもベンチが、勝つための手をしっかり打った結果が出た場面。 本当は、こういう動きをもっと早くからやってほしかったんだが。 何はともあれ、ベンチの采配で勝った、初めての試合になったんじゃないか。 談話では、「采配は、結局選手がやれるか、やれないかってことなんだ。」的なことを言っていたようだが、決してそうではない。 采配は、それまで準備してきたことを、一番効果的な場面で、いかにやらすかってことなんだ。 普段から準備していないものを、急にやらそうとしたってうまく行くはずはない。 それを選手の技量のせいにするのは違う。 それは、それまでの自らの指導力のなさを言っているのと同じだ。 その後、得点を挙げられず、スミ3で終わったのは問題有りだが、逆にドラゴンズをスミ1に抑えたガンケルのピッチングは、褒めていい。 初回のファーストへの悪送球がなければ、完封できていたかもしれない。 これで「ウルトラの夏」の6試合を4勝2敗で勝ち越せた。(本当は5勝1敗で行きたかったが・・・・) 問題は、次のカープ戦。 オールスターを5割で迎えるには、一つも落とせないつもりでいかなくては行けない。 特にカープへの借りは大きい。 ここいらで、しっかり返さないと! ぐぁんばれ!タイガース |