2009.06.13 Saturday
1―9 対千葉ロッテ 悪魔のささやき
大体、一回これと決めた芽なのに、もっとおいしそうな芽がでたからと言って、目移りしてると、結局もとの芽も他人に摘まれてしまう。
タイガースの3回表の攻撃。 狩野が2ベースで、無死2塁のチャンス。1回の無死2塁、2回の1死からブラゼル2べースに続く3度目のチャンス。 1回は赤星に遅らせるも後続の3,4番が倒れ、2回はセッキー、トリが凡退とことごとくチャンスを潰す。 この回もどうしたものかと見ていると、平野にバントの構え。 福原の調子と今日の流れから、取り合えず最初の1点を取りに行く作戦かと思った。 それはそれでいい。 いつも不安いっぱいの福原も前回の完封から、ピッチングを掴んだかのような立ち上がりだったし・・・。 ところが、Mの先発小野の投球が乱れ、ボールが2つ続いた時から作戦がブレる。 3球目は完全に「待て」のサインが出ていた。 これでノースリー。 平野が四球で出て、赤星で送って、3.4番で1点じゃなく2点以上取れるんじゃないか・・・、という悪魔のささやきに耳を貸してしまった。 当然次も「待て」 ここでストライクで1−3となる。 四球を嫌がる相手の真理からして、作戦にブレがなければ、次の球をバントする。 だが、平野はバントの構えをすることなく、見送り2―3。 多分、甘い球ならヒッティングだったのだろう。 バントするにはいい球でも、打つのはしんどい、そういう球が来た。 四球、あわよくばヒットでアウトカウントを与えることなく、塁を埋める。悪魔のささやきに、理性が負けた瞬間だった。 結局、平野は見送りの三振に倒れ、チャンスが大きくしぼみ、この回もチャンスを逃すことになる。 3度もチャンスを逃せば、勝利の女神も乗り換える。 その裏、無死からでた今江を早坂がしっかり送る。 初球をボールから入っても、次の球をしっかりバント。そこにブレは感じられない。 その処理を誤った福原が、ファーストへの送球を大きくそらす。ピンチが拡大した。 自らのミスで、ピンチを広げた福原が、その動揺から、今日のピッチングを大きく崩していくのに時間はかからなかった。 まぁ、後は見てのとおり。 一方的な展開になった。 4連勝で乗ってきたはずが、また4連敗でもとに戻ってしまった。 悪魔のささやきに耳を貸したばっかりに・・・・。 今年の戦いぶりは、ずっとこんな調子だ。 いつ、そういった誘惑を振り払い、タイガース本来の姿に戻るのだろうか? ぐぁんばれ!タイガース |