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2−1 対讀賣 議論呼ぶ、村上の交代だが勝ったことで・・・
 まぁ、完全試合の可能性があった村上を変えたこと、その判断の是非は色々言われることだろう。
 岡田監督も百も承知で、代打を送ったんだろう。
 解説の江川さんも、投球を見ていると限界でもある。と言っていたし、7回の讀賣打線にはいい当たりされてはいた。
 特に丸の一撃は、危なかった。
 それらを総合的に鑑みての交代だったんじゃないかな。

 もちろん、完全試合やノーヒットノーランの達成には、ツキも左右される。
 この日の村上にはそれがあったのかもしれない。
 それで、残り6人をラッキーで、打ち取れたかもしれない。
 滅多にないチャンスだから、チャレンジさせてやるのも考え方だ。
 ただ、タイガース打線の現状を考え、虎の子の1点を守ることを考えると、残り2回を、球威が落ちてきている村上の運に託すか、間隔が取れていて、充分信頼に足る石井、湯浅の継投に託すか。
 この試合を勝ち切ることを考えた時に、後者を選択したと言うことなんだと思う。

 後は、タイガース打線がもう少し援護してやれれば話は違っていただろう。
 岡田監督も「佐々木朗希なら、1-0でもなげさせた。村上だと3-0くらいじゃないと難しい。」と言っていたし。
 せめて、6回の1死3塁でノイジー、大山が倒れたのが残念だ。
 ここで1点とって、2ー0になっていれば、村上の続投があったと思う。
 まぁ、1得点縛りの呪縛の中にいるタイガース打線だけに、1点を守り切って勝つ最善手を打ったのだろう。

 しかし、あの場面で登板する石井も相当のプレッシャーだったんじゃないか。
 しかも、初球を叩かれ、同点弾を岡本に浴びってしまった。
 思えば、去年のヤクルト戦で延長で村上に3打席連続となる決勝弾を喰らったのを思い出した。
 あれから、格段の成長を見せ、勝ちパターンの一角に食い込んできた。
 今度は、これをきっかけに、もう一段高いレベルへ上がっていくことを期待したい。

 その後、9回にタイガースがチャンスを掴む。
 ノイジーの四球と大山のピッチャーゴロを大勢が悪送球で1死1、3塁、バッターは佐藤輝。
 この場面、佐藤輝は、そのまま打たせ、次の森下に代打糸原と言う起用だったが、これは少し異を唱えたい。
 佐藤輝は、三振が多いバッター。
 ここは、三振とゲッツーが一番いけない。
 ゲッツーは、代走熊谷を走らせる事で防げるが、佐藤輝の三振は、防げない。
 ここで得点を挙げようとすなら、佐藤輝に代打糸原だったろう。
 糸原なら、なんとかバットに当てて、得点に繋がる打撃ができる確率が高い。
 佐藤輝三振、糸原四球で2死満塁、そこで代打、打率0の島田より、糸原が四球で1死満塁で森下の方が期待値は高い。
 森下も三振は少なく、外野まで打球を運ぶ可能性もあったはず。
 
 ここは、岡田監督らしくなく、後手を踏んだように思う。
 村上を代えて、石井で同点にされたことが、少しひきづっていたのかもしれない。
 
 それでも、延長10回で、四球で出た木浪を、これも相手のパスボールで3塁へ進め、近本が決勝のタイムリーを打って、勝利し、村上の完全試合を諦め、プロ初勝利を失い、試合にも負けると言う最悪の結果は逃れられた。
 そして、4試合も続いた1得点縛りも、2得点とはいえ、打破できた。
 
 しかし、直近6試合で、5得点で、2勝3敗1分で、よく凌いできたもんだ。
 この勝利をきっかけに、打線が上向きになってもらわんと困るわ。
せめて次の村上の登板の時は、十分な援護で、楽に勝たせてあげられる、そう言う状態にしておかないと、村上に申し訳ないやろ。

 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 23:26 | comments(0) | - |