2024.07.04 Thursday
5−7 対広島 錆びついたバズーカ砲
もう、かっての梅ちゃんバズーカは、存在しない。
それは、梅野自身も自覚してるだろうし、新井カープも見抜いている。 それ故に、梅野は、送球しやすいコースへのリードへ偏る。 エンドランでこれを狙うのは、新井カープとしては、至極当然でもある。 かっての梅野は、強肩で鳴らした。 それは、梅ちゃんバズーカと言われ、相手チームの盗塁の抑止力にもなったほど。 ただ、今は、そのバッティングと同様に、かなり錆びついた。 その為、盗塁阻止率が、駄々下がりになって来た。 これを許せないバズーカは、なんとか盗塁を阻止しようと、それを刺せる、刺しやすいコースへ、放らすことを求めるリードになる。 本当なら、バッターに打たれないことを優先しなくてはいけないのに、どうしても走ったランナーを刺したい、そう言うバズーカのプライドが優先してしまう。 結果、外角高めへのストレートの要求が多くなり、これを狙い撃たれ、ヒットエンドランの形で攻められる。。 はたまた、8回裏の羽月の3盗のように、セカンドへ行ってしまったから、もう盗塁はないと言う判断で、無警戒になってしまう。 その前の、羽月の2塁へのスチールを、間一髪差し損ねているので、余計無警戒となった。 羽月は、よく3盗を試みる。 それが、頭に入っていたのか。 梅野が、一声かけ、牽制を入れることで、かなりの抑止力には、なったはず。 このところ、村上の時のキャッチャーが梅野になっているが、村上には、坂本の方が合っている様に見える。 坂本は、梅野ほど盗塁阻止におけるプライドがない。 あくまでも、ピッチャー優先で、バッターを封じることを優先する。 この日も秋山に初回の初球を打たれた。 もう何度目か。 以前の経験がある坂本なら、その辺の警戒を怠らなかったんじゃないか。 梅野は、実感として経験していないから、素直に入って、打たれてしまった。 この辺もキャッチャーを代えた弊害が出たか。 その村上は、今年はずっと、こんな調子だ。 本来は、スピードガン以上の伸びとキレを持つストレートが持ち味で、これが、バッターが思った以上に差し込まれ、凡打に打ち取ると言うのがピッチングスタイル。 ただ、今年は、去年の様に、攻める投球ができていない。 コースを丹念に、高めに浮かない様にと言う方へ神経が行って、ボールのキレや伸びが去年ほどじゃない。 だから、キメに行った球をファールで逃れられたりして、球数が増える。 際どいコースを、見極められ、カウントが不利になる。 青柳がコントロール重視へシフトして、持ち味を失っている姿と似ている。 広島戦の3タテは、できなかった。 村上が去年の調子なら、2回の3点で勝ちなんだろうが、今年はそうは行かなかった。 新井カープも3連敗は、阻止しようと、積極的に動いて来た。 これに、梅野をはじめとするバッテリーが飲み込まれた敗戦だった。 ただ、久しぶりにカード勝ち越しで、甲子園に戻れる。 次の横浜戦のカードも勝ち越したい。 幸い、打線は、点を取れるようにはなって来た。 ピッチャーがある程度持ち堪えてくれれば、打力が有る横浜といえども、十分闘える。 まずは、久々のビーズリーがどうかだ。 ぐぁんばれ!タイガース |