2007.09.07 Friday
9−8 対読売 代打の神様、降臨
負けられない読売は、9回の同点の時点で3連投、しかも昨日40球以上を投げている、エース上原を投入。
対するタイガースは、8回に、まさか(東京ドームにまさかはないけど・・・)の2HRを喰らい同点にされた久保田に代わり、桧山が登場。 思い起こせば、2年前の今日。 場所は敵地の名古屋ドームで、対中日とのここ一番。 総力戦の行く末は、中村豊の一発で決まった、あれも9月7日の出来事だった。 前半戦から、代打で起用される機会が多かった桧山に、結果はついてこなかった。そこかしこで、桧山の引退や2軍降格を求める声が上がり、それが監督である岡田批判へと繋がっていた。 その中で、黙々とバットを振り、早くから球場入りして走りこむ桧山を神は見捨てなかったということだろう。 レギュラー、スタメンに未練があるのは見て取れた桧山が、ある時から変わり始めた。 そんなことより、出た場面での結果に拘り始めた。 きっと、このままでは使ってくれている岡田監督に泥を塗りかねん、そんな思いもあったかもしれない。 そうした、桧山に神は舞い降りた。 東京ヤクルト戦での満塁HRで一気にその芽が花開き、その後の活躍は、以前と別人の趣があった。 そう、八木がレギュラーからはずれ、代打としての生きる道を見つけたかのように。 「代打の神様」が桧山に降臨したんだ。 激しい打ち合い。 一発攻勢、計7HRで8得点を挙げる、東京ドーム野球の空中戦を得意とする読売に、単打ばかりでコツコツと得点を重ねるタイガース。 全く正反対の野球の対決となった。 そして、最後の明暗を分けたのが、お互いの持ち味を逆さにした勝負だった。 JFKを持ち、同点なら負けないという野球をしてきたタイガースのお株を奪うかのように、9回の同点の場面での上原投入。 その上原から、タイガースが今夜初めて打ったHR、それもギリギリのオーバーフェンスで決着をつけた桧山。 この時の桧山は、まさに“代打の神様”後光が差していた。 しかし、ここが山鳩総力戦を見せた読売は、焦りからか西村を早くつぎ込み過ぎた。 そのせいで、終盤には西村以外のPを投げさせなくてはならなくなった。 豊田・上原を除くPで中盤から終盤を支えるのは至難の業。 いくら打線が弱いタイガースでも、なんとか打ち込むことはできる。 そして、終盤までタイガースにリードを許す展開となってしまった。 黒星が2つ先行した読売の焦りみたいなもんを感じた気がした。 ほんと、2年前の9.7を彷彿させる熱戦であったことは確かなんだけど、余りに簡単にHRが出てしまうこの、東京ドームという舞台がその熱戦に水をさしている気がしてならない。 また、「飛ぶボール」でも使い始めたかと思われても仕方ない。 熱戦の舞台となる、球場やボールなどは、本当に大事だ。 その魅力を増大させることも奪う事もできる。 できればクライマックスシリーズは甲子園でやりたいものだ。 (改修工事にはいるので、使用できず大阪ドームになるらしいけど・・・)あっ、日本シリーズも・・・・・・・。 ぐぁんばれ!タイガース |