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8−1 対讀賣 西純矢、いい感じやデェで読売を3タテ
 去年のキャンプで1軍として参加し、シーズンでも初登板で初勝利を挙げた西純矢であったが、そのピッチングは、高校時代の荒々しさは影を潜め、なんか制球重視とも言えるような小さなまとまり方をしているように見えていた。
 結局、それが首脳陣も不足と映り、再度2軍調整をということで、シーズン後半は1軍での登板の機会はなかった。

 昨年は、高校BIG4と呼ばれた、奥川がスワローズでエース級の働き、佐々木朗希も後半勝利を挙げ、マリーンズの中心投手に、同じタイガースの及川が中継ぎでフル回転、BIG4には入っていなかった宮城がバファローズでローテに入り、2桁勝利で新人王に輝くなど、同期の活躍に、今シーズンの活躍を期する中、ドラ1で森木が指名され、2軍キャンプスタートとなり、焦りもあったろう。
 その中で、自分の持ち味である、パワーを活かした相手をねじ込むようなピッチングを思い出し、それを試合で実現で切るよう訓練していたんだと思う。

 今日の西純矢のピッチングは見事であり、可能性を感じさせる内容であった。
 ウォーカーへの一発は、真ん中高めの失投であったが、それ以外はほとんど完璧。
 多少甘くいった球も、その勢いで押し込んで、外野フライに留めるという、球威を存分に感じさせる内容であり、球数も少なく、無駄な球もなく抑え込んだ。
 これで、次回の登板のチャンスも貰えるだろうし、ローテに食い込んでくることを期待させる。
 上手く、去年のスワローズの奥川のような存在になってくれるといいんだが・・・。

 試合は、読売の苦手とする高橋優を打ちあぐみながら、西純矢に援護をすることができずにイニングが進んだ。
 それでも、6回までに100球近くまで投げさせていたことが、この回の逆転に繋がったのかもしれない。
 そこまで4安打に抑えられた打線が、佐藤輝の2ベース、大山の内野安打、糸原のタイムリーと3安打を重ね、高橋優を降板させることに成功。
 代わったデラロサから梅野が逆転打を放って、西純矢に勝ちをつけることに成功した。

 この回で問題があるとすれば、無死1、3類での中野の打撃。
 ここは、自らがアウトになっても、ダブルプレーを食らっても、3類走者を向かい入れる打撃が必要な場面。
 なおかつ、ファーストランナーを得点圏に遅れればベスト。
 讀賣の守備陣系を見ればダブルプレー狙いで前進守備は敷いていなかった。
 これを見て、セーフティという発想はなかったか?
 5番に起用され、クリーンナップの打撃をしようなんて考えていなかったか?
 もっと、泥臭く、時に狡賢く、攻撃することが中野のような選手に求められることだ。
 こういう場面での打撃の練習ていうのは、キャンプの時からちゃんとやっていなくてはいけない。

 まぁ、この日好調だった糸原がそのミスを消してくれたから助かった。
 8回の追加点の場面も、1死2、3塁になったところで、当たっていない梅野を、その前にタイムリーを打っているからかもしれないが申告敬遠してくれったのも助かった。
 ベンチに糸井が残っており、満塁になれば糸井が来ることがわかっていたんだろうが、鍬原>糸井という自信があったのだろうか。
 この日押さえ込まれていた西純矢に代打を出させて代える方を優先したのだろうか?
 いずれにしても、西純矢の替え時の判断と追加点を取りに行く積極策を迷わず取れる状況にしてくれたのは有り難かった。

 こういうところの判断ミスが讀賣に起きて、前回の東京ドームの3連戦と逆の3タテという結果になった。
 散々、3タテを食らってきたタイガースが、初めて3タテをやり返した相手が讀賣となった。
 さぁ、これから3タテをやられたチームに、順番に3タテをやり返していかんといかんのと違うか?
 全チームに3タテを食らっているんだから、全チームへ3タテをやり返さんと合わんもんなぁ。
 
 これから、藤浪、伊藤将が戻ってくる。
 西純矢が先発に加わり、ウイルカーソンが使えることがわかった。
 先発投手陣は充実してくる。
 藤浪を後ろに回すか、小川か及川が戻ってきて中で使える様になれば、ブルペンも充実する。
 あとは、野手の打撃がどこまで得点力を上げられるかだ。
 そこができれば、これから反攻体制が整うだろう。

 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 18:06 | comments(0) | - |