2022.05.06 Friday
0−1 対中日 完全試合を食らうのを回避しただけの試合
まぁ、完全試合を食らわずに済んだのは、青柳のおかげだろう。
青柳が9回を零封して、延長戦に持ち込んでくれたからこそ、佐藤輝の2ベースが出て、完全試合の成立を防ぐことができた。 それまでは、漠然と打っていくだけで、何の工夫もない打撃では、完全試合を食らっても全然不思議じゃない状況だった。 しかし、サヨナラの場面での石川昂弥のバッティングを見て、タイガースはどう思ったのかね。 1死満塁で、相手の守備体系を見ながら、ピッチャーの頭を越せばいいと考えたような打撃。 この状況で、どう点を取るかをわかった打撃だった。 きっと、ドラゴンズはこういったケース打撃の練習をちゃんとやっているんだろう。 それが、この場面で3年目の若い石川昂弥が、状況を読んだバッティングができるという結果になって現れる。 タイガースの選手なら、力んでうちに行って三振か、ポップフライを上げてチャンスを失っていたんじゃないかな。 しかし、大山の不調が目に余る。 前の甲子園でも、この日のレフトフライでも、行ったかという打球が、フェンス手前で失速している。 足を故障したとのことなので、完治していないため、踏み込みか、後ろ足の押し込みか、どちらかが足りず、最後の押し込みができていないため、捉えた打球がフェンスまで届かないんじゃないか。 そうであれば、ちゃんと完治するまで、代役を立てる方がいいように思う。 東京ドームで復帰すぐに一発出たので、勘違いしてしまっているかもしれないが、本調子の体調ではないんじゃないか。 寅吉が監督だったら、9回の青柳の打席、どうしただろう? 27人目の打者で、ここで塁に出ないと、9回の裏サヨナラされれば、完全試合を成立させる。 まぁ、9回の裏を抑えれば、完全試合の成立は延長戦まで持ち越しになるんだが、ここは代打で完全試合の阻止を考えるっていうのも十部なりだと思う。 青柳の状況も、大野の調子と味方打線の力関係を見て、1点もやれないという状況で球数は少なくても、それなりに疲労のたまるピッチングをしてきている。 まして、8回の裏には、あわやのピンチをなんとか凌いできている。 コントロールも逆球が増え、球も浮き始めている。 ここで、代打で9回裏を湯浅なり、岩崎に任せる手も十分に考えられる。 寅吉なら、一か八かで代打・原口を送っていたかもしれない。 それでも、延長に入った10回の青柳の続投は、リスクが大きかった。 9回を全精力を使って凌ぎ切り、延長に持ち込んでくれたピッチングには頭が下がるが、限界に来ていただろう。 12回を睨んでも、アルカンタラ、湯浅、岩崎の3人で3イニングという考え方をすべきだったと思う。 大野も、佐藤輝に2ベースを打たれ、完全試合もノーノーもなくなり、11回は交代となるはずだった。 青柳に10回を投げ切ってもらい、勝ち投手にという気持ちが続投させたのかおしれないが、8、9回のピッチングから、そろそろ限界であることを感じ取れなかったか。 今は、選手の記録や成績より、目の前の試合をどう勝っていくかが大事。 そのためにベンチの采配も非情さが必要であり、音場は仇となる。 これで、名古屋で4連敗。 ぐぁんばれ!タイガース |