2022.06.03 Friday
9 −7 対北海道日本ハム BIG BOSSが教えてくれた
面白い試合だった。
新庄BIGBOSSのやらんとしている野球の披露から始まって、今シーズン初めてタイガースが反発力を示して、逆転勝ち。 まずは、BIGBOSSファイターズ。 いきなり浅間、万波の連打で1点を先取する。 これも、ファーストストライクを積極的に打っていく新庄イズムの現れだ。 その後、野村が最低進塁打の打撃を見せて、1死3塁のチャンスを作ると、清宮がセンターへ犠牲フライ。 この際にも、清宮は再三ベンチのサイン、指示を確認。 事細かにベンチから指示が出ている事が窺える。 こうして、2点目の追加点は、ヒットなしで挙げる。 2回の宇佐見の犠牲フライによる追加点も同様。 3回には、万波の一発の後、3連打で無死満塁のチャンス。 ここで、上川畑に初球スクイズのサイン。 この無警戒の状況でのスクイズが見事に決まり、追加点。 無死満塁は、最初のバッターが打ち取れれると無得点に終わる事が多いという、野球あるある。 タイガースも何度そんな経験をしてきているか。 ファイターズもシーズン当初そう言う場面があった。 そう言う意味も含め、相手が無警戒である事も見てのスクイズ。 これがその後の追加点を呼ぶ。 さらに、アルカンタラが歩かされて、またも満塁。1死。 ここで打席は宇佐見。 一番恐るのは、ゲッツー。次が上沢だけに三振も具合が悪い。 そこで取った作戦は、満塁でのエンドラン。 ランナーをスタートさせるから、ゲッツーの心配はない。 (正確にはライナーが正面をついて、ランナーが戻れずっていうのはあるけどね。) 宇佐見もバットに当てればよく、三振の恐れはない。 打球が転がれば、1点は、追加できるという作戦だ。 これが、功を奏して、宇佐見の一打が2点タイムリーとなって、7点目を挙げる。 ここまでは、ファイターズの思い通りだし、新庄BIGBOSSが常々言っていた点の取り方ができており、ファイターズがだんだん形になってきている事を見せた。 就任以来、キャンプ、オープン戦、公式戦と、ことある毎に新庄BIGBOSSの考えを、口を酸っぱくして指導してきたベンチスタッフの教育の賜物かもしれない。 さて、新庄BIGBOSSに、やりたい放題やられたタイガースも黙って見ていなかった。 ファイターズの選手を見て、触発された部分も多かったのではないか。 大山の3本のホームランは、2本は、初級のファーストストライクを捉えたもの。 5回の北條のタイムリーは、無死3塁のの状況を見て、転がせば1点取れるというバッティングの結果。 6回の無死満塁からの長坂のダブルプレーの間の1点追加も価値がある。 あそこは、1点取り3点差になった後の場面。 一番いけないのは、ホームゲッツー。 そうして、点を取れずにアウトカウントを増やす事。 思い切ってショートへ深いゴロをうてば、ダブルプレーは、2塁から1塁となるため、1点は入る。 2点差に迫る価値あるダブルプレーだったんじゃないか。 そうして、逆転の8回。 大山の3本目から始まった攻撃は、1死1、2塁、打席長坂の場面で代打糸井の起用。 ここは、どうなのだろう、ベンチのメンバー見て、代打としての打力を期待できるのは糸井のみだ。 ここで糸井を使ってしまては、次のピッチャーの打順に誰を代打に出す? ベンチメンバーは、坂本、片山、山本、植田。 西純矢でも入れておけば良かったが、強いて言えば山本ということになる。 この日当たりも悪くなく、このところ上の試合に慣れて来ていることも併せ、長坂をそのまま、次のピッチャーのところで糸井という方法もあった。 ところが、矢野采配も新庄BIGBOSSに触発されていたのか、ここは積極的に動く道をとった。 結果、これが当たり、糸井が四球で山本がタイムリーで同点。 島田の押し出しで逆転。 近本のタイムリーで追加点と言う攻撃に繋がった。 この時の島田の打席で、スクイズのサインがあった。 同点の1死満塁の場面。 どうしても勝ち越したいところ、悪い作戦じゃない。 この発想も、3回のファイターズの満塁からのスクイズに触発されたものだろう。 試合に勝ったし、新庄BIGBOSSにいろいろ教わって、点の取り方が、ただ打つだけじゃないって言う気づきにつながれば、今後のタイガースにとって、大きな転機となるような試合だった。 最後にウイルカーソンがKOされた後、無失点で繋いだタイガースのリリーフ陣、その好投がなければ、この日の逆転はなかったろうし、逆のそのブルペン陣の層の厚さがファイターズとの明暗をわけたといっていい。 藤浪、岩貞、加冶屋、渡邊、岩崎、グッドジョブ! ぐぁんばれ!タイガース |