2023.07.29 Saturday
2−2 対広島 勝ちきれない、やるせない
青柳は、いいピッチングをした。
できれば勝ち投手にしてあげたい試合だった。 自分を2軍送りにした、広島の左打線をよく封じた。 ある意味、リベンジを果たしたという部分もあるが、本当のリベンジは、これからの戦いに、青柳がエースらしいピッチング続けて、アレする以外にない。 そのためにも、これをきっかけに青柳がエースに戻ってくれることを祈るしかない。 試合は、青柳、森下の投げ合い。 青柳が7回を被安打4、奪三振7、106球で投げ切ったのに対して、森下は6回途中で被安打7、92球を投げ2失点で降板した。 本当は、もっと点を取って青柳を援護してやりたいところだったが、3、4回と無死からのランナーを返せず、初回の大山の犠牲フライと6回の佐藤輝のホームランによる得点しか奪えなかった。 この辺は、要所で見せる森下のカーブに上手くタイミングをずらされ決定打を奪えなかったのが痛い。 以前から、森下は、カーブでカウントを取ることが多い。 これを狙い撃ちしてしまえばいいのにと、いつも思うのだが、誰もそれをやらない。 特に、3、4、5番のクリーンナップは、誰かが狙い撃ちして、仕留めれば、その後投げづらくなると思うんだが。 残念だったのは、3回、追いつかれた後の攻撃。 近本がヒットで出るも、牽制で盗塁死となった後、中野のヒット、大山の2ベースで2死2、3塁の場面。 自分が佐藤輝なら、ここはカーブに絞って、思い切りこれを叩くことを考える。 しかしながら、3ボール2ストライクからのカーブを、全く手が出ず、見逃し三振に倒れて無得点だった。 6回にホームランを放ったものの、ここで一打が欲しかった。 こういう場面での山の張り方、打つべきボールの絞り込み、それは福留が上手かったんだが、一度聞いてみればいい。 結局、森下から2点しか奪えず、継投に入ったカープのピッチャーに抑えられ、8回から継投に入ったタイガースの隙をつかれ追いつかれた。 8回は、青柳に代えて加治屋を投入。 左打線の広島には、当然岩貞で行くかと思っていたが、ここで加治屋投入の意味は、岩貞でいけば、当然上本と磯村、堂林、會澤などが出てくる。 青柳に対して左打線を組んだ広島は、右の代打は豊富に残っている。 加治屋で行けば、矢野はそのまま、ターリーのところで使える左の代打は、羽月くらいしかいなくなる。 そうであれば、加治屋>矢野、羽月ということで、加治屋の選択になったんじゃないだろうか。 その上で、小園に戻ったところで岩貞、そういう構想だったんだろう。 ただ誤算は、広島が矢野に代えて上本を送り、これに出塁を許してしまったこと。 ターリーに代えて、羽月かと思ってたが、送るだけなら、羽月を代走で出した方がいいという判断か、磯村をピンチバンターで起用してきた。 磯村のバントを防いだところで、代走が羽月。 タイガースは、岩貞にスイッチ。 本当は2死ランナーなしで岩貞を投入したいところであったが、ランナーを背負っての投球となった。 この誤算が、小園の2ベースを呼んで、同点とされてしまった。 1点差で逃げ切るための万全を期したはずの継投が失敗した。 どっちが良かったかは、不明だ。 8回の頭から岩貞で行って、上本の代打にどうだったのか、その後の代打は、磯村以外でも菊池、堂林、末包、會澤というメンバーを抑えられたか。 それでも、岩貞はランナーがいない場面で登板させてやらないと、力が半減してしまう。 まぁ、その危険性も読み込んで加治屋の選択だったんだろうが、いずれにせよ小園への初球の入りが甘かった。 あそこは、ボール球から入る慎重さが欲しかった。 小園は、初球から行く気満々であったところに、好都合の球でカウントを取りに行ったバッテリーミス。 タイガースは、チャンスであまり初球を打たないので、相手もそうだと思ったのか? この8回の攻防は、お互いに駒と起用法の読み合いで、新井カープが、上手くいき、岡田タイガースが先手を打ったつもりが、結果後手に回ったということだ。 勝負は紙一重とは言え、ここでの失敗は痛い。 ここを封じて、青柳に勝ちがつけば、これからの終盤に大きな戦力であると同時に、自信もつき、タイガースの勢いにも繋がったはず。 ここを勝ちきれなかったのが、かえすがえす残念であり、やるせない。 だって、打つべきては打って、読むところは読んで、ただ結果がその通りにならなかった無念さだけが残る。 これを払拭するには、次の試合を勝ち切って、勝ち越してこの3連戦を終えることだ。 大瀬良相手ではあるけど、伊藤将がきっちりとピッチングをして、なんとか勝ちきれ! ぐぁんばれ!タイガース |