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4x−3 対中日 何故、中日に苦戦するのか?
 いつも中日戦は、こうなる。
 僅差の凌ぎ合い、対戦成績こそ、12勝7敗と5の勝ち越しは、しているものの、内容的にどっちに転んでもおかしくない対戦が多く、逆になっていてもおかしくない。

 思えば、中日もタイガースと同型のチームであると言える。
 お互い、投手力を全面に、少ない得点を守り勝つチームである。
 チーム成績を見ても、(阪神:中日)
 防御率 2.71 : 3.16
 打率 .248 : .240
 本塁打 55 : 49
 失策 65 : 64
 と大きな差はないと言えるのだが、得失点では、大きく異なる。
 得点 425 : 314
 失点 338 : 382
 これは、よく言われる四球を奪っている差から来るもんだと言うことか。
 四球 390 : 234
 この差が、直接対戦では、生きていないのか。

 直接対戦での成績(阪神:中日)
 得点 81 : 51
 失点 51 : 81
 打率 .264 : .250
 本塁打 6 : 5
 失策 8 : 15
 四球 72 死球 6 : 四球 34 死球 8
防御率 2.47 : 3.95
直接対戦は、タイガースが圧倒している。
 それが、何故こうも苦戦している印象になるのか。

 それは、対戦19試合で、2点差以内の試合が、10試合ほどある。
 その勝敗は、5勝5敗だ。
 つまり、2点差以内の僅差の試合は、互角と言っていい。
 その勝てそうで、勝てなかった試合が、中日に苦戦をしている印象を与えるのだろう。

 この試合も、そういう試合だった。
 中日の先発の涌井は、いつでも打てそうな感じで、チャンスは作れど、なかなか得点にならない。
 結局5回までに、中野の犠牲フライと木浪のタイムリーで2点しか挙げられなかった。

 対する西は、久々の先発で、期するものがあったのだろう、気合いのこもったピッチングを見せた。
 ただ、細川と宇佐見に対しては、どうも相性の悪さか、上手く撃たれてしまう。
 その2人で失った1点で堪えて、6回まで投げてきた。
 その6回が、この日の責任回数であったと思う。
 この回を乗り切れば、勝ち投手の権利を持って、中継ぎ陣に託すことができる。

 その6回、やはり苦手の2人に苦しめられる。
 1死から細川、宇佐見に連打を喰らって、1、3塁のピンチを招いた。
 ここで、西勇輝は、木下をショートゴロに取り、ダブルプレーでチェンジと思われたが、これを木浪が送球の際に握り損なってファンブル。
 同点のランナーを返して、尚も1、2塁のピンチが続くことになった。
 その後、2死から後藤俊太に勝ち越しのタイムリーを許して、逆転された。
 この時点で、西勇輝は降板し、桐敷へ繋いだため、勝ち投手の権利は無くなった。

 まぁ、エラーが発端とはいえ、残念な内容だった。
 6回を投げきり、勝ち投手になれば、次のローテもあったろうし、自身も乗っていけたかもしれない。
 まぁ、細川、宇佐見に、打たれすぎたのもある。
 対中日でこの2人に対する対策は、必要になってくる。

 試合は、7回にタイガースが森下のタイムリー2ベースで同点に追いつくと、延長に入る。
 延長に入る前の9回裏と延長に入った10回の表の攻防は、お互い満塁のチャンスまで作りながら、無得点に終わるという、この対戦らしい攻防が続いた。
 その10回の裏、2アウトから、近本のヒット、中野、森下の連続四球(森下は、よく粘り、よく選んだ。)で作った満塁のチャンスに4番の大山が見事サヨナラで応えた。
 まぁ、この対戦らしい、ジリジリとイライラする攻撃の繰り返しで、こういう試合が苦戦の印象を与えているということを再確認する試合でもあった。

 とにかく、今は結果、勝てばいい。
 中日戦は、2連戦だけに、次の試合勝ってこそ、この試合勝った意味がある。
 まぁ、横浜が今永で広島に負けたのは誤算だが、自力でマジックも一つ減らした。
 次の試合も小笠原だけに、僅差の試合が予想される。
 最近目立ってきたエラーなど、ミスは厳禁。
 大竹に勝ちがつくよう、打線の援護を期待する。
 
 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 23:11 | comments(0) | - |

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