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2−4 対東京ヤクルト 青柳晃洋の憂鬱
 去年から青柳は、ずっと、こういう調子だ。
 本人は、去年は、肩の可動域が狭くなっていたことに気づいて、今季は修正したと言っていたが。
 確かに、それもあったのだろうが、根本的な原因は、そこではない。

 青柳が最多勝を取っていた頃のピッチングと、何が違うかと言うことだ。
 あの頃の青柳は、やたらとゴロアウトを取りまくった。
 それは、バッターが「打てる」と思って、手を出した球が微妙に変化して、芯を外して、内野ゴロになる。
 また、思っていた以上に青柳の球に、勢いがあり、差し込まれて、内野ゴロになる。
 そう言うピッチングをしていた。

 それが、昨年から、際どいコースを慎重に狙うようになってきた。
 流石に、同じピッチングスタイルでは、研究もされるから、一層のコントロールに磨きをかけて、際どいコーナーの出し入れで、勝負するつもりだったのかもしれない。
 それは、それで一つの考え方であり、方法だとは思う。
 ただ、それも度が過ぎると、ただのビビりになり、相手はそこを突いてくる。

 慎重にコーナーを突く。
 見逃されて、ボールになるか、カットされて球数が嵩む。
 そうして甘く入った、低めの球を狙い撃たれる。
 それが、去年からの青柳のピッチング。

 一見、甘い球に見えて、意気込んで振りに行くと、微妙に変化したり、思ってた以上の球威で差し込まれたりして、内野ゴロに打ち取られてしまう。
 それが、最多勝を取った時のピッチング。
 つまり、相手に意気込んで振らすような球を投げられない。
 慎重にコーナーを突こうとするあまり、持ち味の球威を失い、相手にも見極められる。
 際どければ、カットしファールにして、球数を投げさせ、ボール球は降らない。
 そう言う見極めをされるから、青柳の球数は、増える。

 もっと、大胆に言っていいんじゃないか。
 甘いところに「キタ〜ッ!」って相手に思わせ、スイングを仕掛けてきたのを微妙にずらす。
 バッターの思っている以上の球威で押し込む。
 そう言うピッチングに立ち戻れないものか。

 それができなければ、青柳は、ローテを外されるだろう。
 伊藤将が再調整でいない今、先発の左がもう1枚は欲しい。
 この日、終盤に2イニング投げた及川か、門別を持ってくるか。
 門別には、もう一度リベンジのチャンスを与えてみたい。
 前回やられた讀賣戦だし、今度は甲子園だし、絶好のリベンジの舞台だ。
 明日の2軍戦に投げるようだが、その内容に注目したい。

 試合は、青柳が失った4点を、最後まで返すことができず、2点どまりで、敗戦となった。
 打線は、相変わらず低調で、前日の中日戦で9点取った打線で行った方が良かったんじゃないだろうか。
 復調の兆しが見えてた森下も、力んで極端なアッパースィングになっているから、あれじゃ打ち上げたフライになるか、当たらないかだ。
 ノイジーも、相変わらず気負うと、自分のスィングを失ってしまう。
 しかも、近本の調子がイマイチで、絶好のチャンスを逃した。
 今は、ピッチャーの踏ん張り無くして、勝利はないのだから、青柳が序盤で失った4点は、デカかった。

 そんなタイガースの次の先発は、伊藤将の代わりに上げたビーズリー。
 2軍では、無双していたらしいので、救世主的なピッチングができればいいんだけど。
 あとは、打線がどこまで援護してやれるかだ。
 
 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 23:40 | comments(0) | - |

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