2010.05.01 Saturday
9―4 対読売 西村にシビれる!
なんといっても西村のピッチングだ。
今日の6回のピッチングでタイガースの勝ちが確定し、西村はステージを完全に1段上がった。 スタンリッジとオビスポの先発で始まった試合は、初回にいきなり坂本に2ベースを喰らって始まった。 立ち上がりにいきなりピンチを迎えたスタンリッジは、不安定な離陸となった。 反対に3凡で抑えたオビスポが、その荒々しさからタイガースにとって攻略しづらい、難敵に見えた。 その立ち上がりの予想とは裏腹に、スタンリッジはフラフラしながら、なんとか最小失点で凌いで行くが、オビスポは桜井・葛城のタイムリーでが逆転される。 3回には、ヒットで出た平野が盗塁。すかさず鳥谷がタイムリーと絵に描いたような攻撃。 こういうシーンは初めてとちゃうかな。これができると強くなるんだけどねぇ。 そして、残った鳥谷をブラゼルがHRで返す、理想的な追加点獲り方でオビスポをKO。 スタンリッジが、何故か長野に打たれて1点を返されると、すかさずその裏にマートンが2ランで引き離す。 まさに取られたら取り返す理想的な展開だ。 ここで問題は長野の攻め方。 あんだけベースから離れて立つのは、内角に弱点があるからに他ならない。 内角にストライクを投げると、真ん中になりそうで怖いのかも知れんが、あれは外角を踏み込んで打とうと構えているんだから、簡単に真ん中でも打つ瞬間には内角と同じこと。 絶対に捌けんから、思い切って攻めきる事じゃないか。内野安打にはなったけど、最後の渡辺の攻め方が正解。 同じ相手に同じようにやられる癖はなくしたほうがベターだからね。 まぁ、序盤で5点のリードで、楽勝ムードが漂い始めた6回にピンチはやってくる。 フラフラしながら2失点で5回を投げきったスタンリッジを、打順も考えてか、中継ぎの節約を考えてか、この6回までと思い続投させたことが、ピンチを招いた。 阿部、谷に連打を喰らい、高橋にタイムリー、続く長野にもタイムリー2ベースを喰らい都合4連打で、2点を失い、瞬く間に3点差。 しかも、無死2,3塁のピンチ。5点差のセーフティリードと思われた展開が、1打で1点差、1発出れば同点という状況に陥った。 ベンチは、ここでやっと重い腰を上げる。 本来なら、高橋の場面で川崎か筒井にスイッチしても良かったくらいだから、あまりに遅すぎるともいえる。 この絶体絶命のピンチに指名されたのが、西村である。 ここで投げさせられる、この場面を任せられるようになったということは、西村の位置づけが完全に一段上がったということだ。 前回のG戦で、ピンチを招いて降板させられた西村の位置づけではない。別の位置づけにこの日の西村はいた。 先頭の代打の矢野を四球で出した時には、多少オドオドした感があったのだが、ここで無死満塁となったことで、いい意味で開き直ったのかも知れない。 ここから、坂本をインフィールドフライ仕留め、脇谷、小笠原かあら連続三振を奪う。 球速は、140キロ台半ば。それでも糸を引くように低めに伸びるストレートは、よく腕が振れているせいか、相手バッターを完全に威圧している。 城島の指示どうり、小笠原の内角を思い切って攻める投げっぷりのよさ。 この小笠原を三振に仕留めた瞬間に、寅吉は思わず声を挙げた。それは、球児が満塁で清原から三振を奪ったシーン以来かもしれない。 グッド・ジョブならぬ、ゴッド・ジョブだね。 このピッチングで、今日の試合の趨勢は決まった。 後は、確実に追加点を上げ、渡辺・筒井で久保田・球児を使わずに、G戦に連勝、勝ち越しを決めた。 この今日の西村のピッチングはペナントの流れに影響するかもしれない大仕事。 まぁ、是非とも影響を与えてもらいたいもんだけどねぇ。 さぁ、明日は能見で、3タテを行って見よう! それでこそ、今日の西村のピッチングが生きてくるんだからね。 ぐぁんばれ!タイガース |