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2025.10.28 Tuesday
1−2 対 福岡ソフトバンク 日本シリーズ 初戦の裏返しの3戦目
これが、23年の日本シリーズと同じパターンだと吉兆と捉えられればいいのだけれど。
モイネロとのマッチアップを避けようと、才木を3戦目に持ってきたのび、結局モイネロとのマッチアップとなってしまった。 小久保が、モイネロを万全の状態で投げさせるために3戦目を選んだのは、一つの博打でもあった。 PayPayドームの2試合を1勝1敗でいけなければ意味はない。 その上で、3戦目をモイネロで取って、優位にシリーズを進める、そういう博打に小久保監督が勝った。 逆に、PayPayドームの2試合を連勝できるチャンスを、モイネロが2戦目と読んだ球児監督が、才木でなく、デュプランティエを持ってきたことで逃してしまった。 逆に、ホークスにモイネロを使わずに、1勝1敗で甲子園へ行って、モイネロで勝負できるという優位さを与えてしまった。 この博打の負けは、3戦目のモイネロをなんとかして、勝ちに持っていかなくては、取り返せない。 そういう意味を持った試合だった。 タイガースは、初回に佐藤輝が1塁に中野を置いてタイムリー2ベースで先制した。 幸先のいいスタートに見えたが、このシリーズ、ここまで初回に先制したチームが、ひっくり返され、負けている、そういう傾向にあった。 好調な立ち上がりを見せた才木が、4回に山川に同点のホームランをバックスクリーン横に叩き込まれる。 スライダーが高めに甘く入った失投でもあるが、ゆるい変化球の方が今の山川には危険だった。 才木は6回に入ると、先頭の柳田にヒットを許し出塁されると、周東に送られ、柳町に勝ち越しのタイムリー3ベースをくらった。 この日、周東、柳町へは、上手く攻めていたんだが、この1球は、相手がストレート一本で待っているところへ、高めに浮いた球を、上手く巻き込まれ打たれた。 この6回で、リードを許したのが痛い。 この6回を迎えるまで、才木は、72球、3安打で失点1と、84球を要し、4安打で失点1のモイネロを内容で上回るピッチングをしていたんだけど。 まぁ、モイネロとの投げ合いは、こういう1球のミスが、敗戦位繋がる、そういう投げ合いになるから、才木をモイネロとの投げ合いから避けさせた方んだろうなぁ。 その後タイガースも、6回はモイネロ、7回は藤井、8回は松本から、無死からランナーを出して、あと一本というところまで攻めるが、結局得点にならない。 6回は、無死1、2塁で浅いセンターフライに倒れた大山、大山は、完全にハマってしまった。 根が真面目な性格だから、こうやってチャンスを潰していると、その責任感から、敗戦を全部自分で背負い込んでしまう。 なんとかしようとすればするほど、その呪縛から、逃れられなくなる悪循環。 その真っ只中にいるようだ。 7回は1死3塁で、近本、中野が連続三振。 特に近本は、3ボール、ノーストライクからの4球目を見逃してしまった。 まぁ、見送るのがセオリーかも知れんが、いい時の近本なら、まず同点を考えて、一番得点を得易い打球を打てる球を見逃さなかったんじゃなかったか。 タイガース打線全体に言えるが、少し消極的すぎるように見える。 打ててないから余計そうなのかも知れないが、もっとイケイケの部分がないと、イニングで複数得点が取れるようにならんのと違うかなぁ。 この近本の打席が、その象徴のように見えた。 結局、9回も杉山の前にチャンスは作ったが、最後佐藤輝に回ることなく、森下が倒れて、タイガースが敗戦。 対戦成績は1勝2敗となった。 まぁ、初戦の裏返しのような試合。 初戦は、初回に点を取ったホークスが、押しまくっていながら、ワンチャンスを生かしたタイガースに逆転負けを喫した。 この3戦は、逆で初回に点を取ったタイガースが、押しまくっていながら、一本ののホームランとタイムリーで得点をあげたホークスに逆転負けを喫する。 スコアは、ホームチームから見て、1対2という、全く同じ。 これで、3戦とも初回に先制したチームが、負けるという試合が続いた。 この試合を勝って、当初の予定通り、モイネロを使わせて、2勝1敗という目論見に戻すことが命題だったが、結局モイネロを万全い3戦目に配して2勝1敗とするという小久保監督の思惑通りに進んでしまった。 この流れを戻すのは、少々難しくなるだろう。 その流れを断ち切るには、高橋遥人が、完璧にホークス打線を封じて、無双する必要がある。 その上で、勝利し、対戦成績を五分に戻す、それが出来て、初めて先に希望が見えるし、23年の再現という吉兆と捉えることも可能となるだろう。 そう、高橋遥人が最後の砦でもあるし、虎のリーサル・ウエポンなんだ。 頼む!遥人無双を見せてくれ! 頑張れ!高橋遥人 ぐぁんばれ!タイガース |




