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再び、開幕間近
 いろいろあったが、セパ同時開幕の12日が迫ってきた。
 プロ野球の一体感と経営の問題が錯綜した、震災後の対応だが、これで一歩前へ進めることができるか?

 この開幕の延期がもたらした問題は、大きい。
 電力の問題として、この期間の延期で問題は解決された訳ではない。
 開幕後、夏に向かえば電力消費量は間違いなく増えるだろう。そこでナイター開催の問題。ドーム球場の空調問題。どれも、まだ解決した訳じゃない。
 それでも、延期しての開幕を、セパ一致でという選択をした選手会。これは、大きな決断だし、それなりの覚悟があってのことなんだろう。

 集客力が落ちる平日のデーゲームが多くなる。
 入場料収入が減る。それに伴い球場内での飲食、グッズの売り上げも減るだろう。また平日昼間の中継では、ただでさえ視聴率が下がってきているTV中継を支えるスポンサーがあるのだろうか。なければ中継が減り、放送権収入がなくなる。
 これは、球団経営を直撃するだろう。
 以前から経営危機を言われる、横浜・ヤクルトなどは、それこそ身売りの危機が訪れるかもそれない。
 それは、選手会が一番危惧した、前回はストまでして反対し獲得した12球団・2リーグ制の崩壊にも繋がりかねない。
 球団の収入が減り、経営が維持できないという球団に、144試合すべてやる遂げたのだから、給料をちゃんと払えていえるのだろうか?
 その年俸を維持できなく、球団を手放すという結論にしかたどり着かなかった場合、選手会としてはどういう対応をとるのか?
 この震災の影響で、減収を余儀なくされた球団の選手だけに、減俸を覚悟させるのか?12球団一致の問題として捉えるのか?

 今回の件は、放送権やグッズなどプロ野球としての収入のあり方やその分配方法など、考え直す機会になるのではないだろうか。
 こういう時に、しっかりした意見と指導力のあるコミッショナーが望まれる。そのコミッショナーに、権力と責任を持たせるシステムが必要。今のように、コミッショナーの任命権が各球団のオーナー会議によるようではいかんと思う。そういうことから解決していかんと、このオフにもうひと揉めあると思う。

 そういう中で、少ない黒字球団としてのタイガースの持つ役割は大きい。
 いつまでも読売の太鼓持ちをしているだけでなく、真のリーダーシップを発揮して行かんといかん。
 読売も、この震災での影響を受ける球団のひとつなんだからなぁ。

 さて、その開幕が近づく。
 戦力の充実は、多分優勝してもおかしくないだけのものはある。
 後は、ベンチワークがちゃんと機能するか?
 特別な年になるだけに、なにがおこるかわからない。144試合行える保証も無いと思う。
 いつどこで、どうなってもタイガースが1位に居ることが出来るかは、ベンチに懸かっていると言っていいだろう。
 ほんまに大丈夫だろうか、うちのベンチは・・・・・。

 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 18:35 | comments(0) | - |

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