2021.05.04 Tuesday
11−5 対東京ヤクルト 勝っただけで、反省点多し
スワローズの投手陣の手薄さと守備のミスに助けられた勝利で、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を地で行く様な展開だった。
スワローズの投手陣にもう少し厚みがあれば、逆転した後、6回の2死1、2塁のピンチで、陽川が代打で出て来た場面、右の近藤か梅野にスイッチすべき場面でなかったか。 スワローズの清水や石山が前回打たれていることもあり、この時点で継投に移ることを躊躇させたのかも知れない。 まぁ、そういうスワローズの隙をついて、陽川が一発で仕留めて、同点タイムリーを放ったのは、良かった。 タイガースは、序盤の拙攻で、何度も得点機を逃して、西に厳しいピッチングを強いた。 西というピッチャーは、競った状況で、自分のチームのリードを守り切ることができない投手なんだ。 前回の大野との投げ合いも、今日の試合も、1−0から、必ず追いつかれてしまう。 それは、西のピッチングスタイルから来ている。 コーナーを突いて、コントロールで相手を牛耳る。 そのため、一発が許されない際どい勝負では、自ずと慎重にコーナーを突く必要があって、微妙にコースを外れることが多くなる。 そうなると、球数は増え、投手不利のカウントの機会も増えていく、そういう理由でピンチを招く機会が増える、そうして球数はさらに増え、そのうちコントロールミスから甘い球を捉えられ、長打を許し、得点を許してしまう。 今日の4回の山田への投球。5回の先頭の西浦に投じた甘い球で同点ホームラン。 いずれもタイガースが得点を挙げてからの失投である。 西の持ち味を生かし、勝ち投手にするには、1点ではなく、2、3点のリードが最低限必要である。 ある程度リードに余裕があり、1本くらいの長打は、気にしないで、大胆に攻められるシュチエーションが一番西が自分のピッチングができる状態なんだ。 だから、タイガースは西の先発の試合では、2.3点リードの状況を早く作ってやることが大事になる。 その意味で、3回のマルテがポテンに近いタイムリーで1点選手した後、無死1、3塁の追加点のチャンスで、大山が三振したことの罪は重い。 ここは、ダブルプレーでも構わない。もう1点取ることが最重要な場面。 大山がしてはいけないこと、それは三振だけだ。 その三振をこの場面でしてしまう、しかもボール球を振ってだから、始末が悪い。 この大山の三振が、田口に勇気を与え、次のサンズをダブルプレーにとり、立ち直りの機会を与えるとともに、流れをスワローズに渡してしまった。 その流れで、4回に同点に追いつかれた後、さらにスワローズが逆に流れをタイガースに戻す様なミスで勝ち越しを許してくれた。 サード、オスナの悪送球で勝ち越すとともに、打者走者のマルテが得点圏のセカンドまで進んだ。 そのチャンスで、大山が初球をキャッチャーフライにして、またも1点どまり。 ここで大山がヒットでも打っていれば、田口はKO。 流れも完全にタイガースに戻って来た様に思える。 やはり、流れがスワローズに行ったまま、5回の裏に、その大山の守備のミスも加わり、3点を与えて逆転を許してしまった。(この守備も大いに反省すべきもの。キャンプでちゃんとやっていないから、こういうミスが出る。) まぁ、そこからは最初に書いた様にスワローズの投手陣の層が薄く、継投のタイミングを失い、陽川の同点タイムリーを呼んでしまったのだが、普通ならこれで流れがスワローズで、押し切られていた流れだった、 そういう意味で、3回の大山の三振は、一番やってはいけないことをしてしまった。 あの場面で、自分が何をすべきか、何をしてはいけないか、ちゃんと頭に入れてバッティングをしたか? 大山は反省が必要であり、チームとしてもそれを徹底できなかった反省は必要だ。 こういう好調の時、勝利に隠れて見過ごされがちなミスは、放っておくと、重要な場面でまた、ミスを犯すことになる。 決して、奢ることなく、謙虚に反省するところは反省し、次からに生かさないとチームとしてのレベルは上がっていかない。 中野のプロ初ホームランに猛打賞、佐藤輝の9号ホームランが出たのは嬉しかった。 だが、それに隠れたミスは逃さず、次に生かして行こう! ぐぁんばれ!タイガース |