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2025.07.03 Thursday
3xー2 対 讀賣 豊田寛に幸運が微笑んだ夜
2打席連続のダブルプレー。
特に第2打席のバッティングは、いただけなかった。 チャンスで、縮こまって、当てに行くだけのセカンドゴロで、ゲッツー。 この打撃を見て、もう豊田は、見切られるんじゃないかと思っていた。 ただ、豊田が前川と違っていたのは、守れるということ。 その4回のダブルプレーを喫した後の5回の守り。 1死1、2塁から坂本の放ったレフト前へのヒットに、豊田がナイスバックホームで、得点を防いだ。 ビデオで見ると、泉口の手が先にホームに触れているようだが、タイミングが完全アウトだったため、讀賣側からリクエストの要求がなかったことも幸運だった。 こういう運が、豊田に向き始めたのかも知れない。 これが、最終回に生きる。 讀賣の鉄壁の守護神ライデル・マルチネス、通称ライマルに対して、先頭の森下がヒットを放つ。 ここで、勝負手として、森下に代走植田海を送る。 ランナーが出るのを嫌がり、そのランナーに走られることを、必要以上に意識するライマルに対して、植田海の足は、脅威だったのだろう。 執拗な牽制が、1塁中山のエラーを誘い、労せず、無死2塁のチャンスを作ることができた。 ここで、讀賣ベンチは、佐藤輝を申告敬遠、大山勝負の作戦を敷いてきた。 これも、ある意味ラッキーだったかも知れない。 佐藤輝は、怖いかもしれんが、まだまだ穴はあるし、三振も多い。 しかも甲子園で、ライマルが投げている。 打たれる可能性より、三振か凡打に打ち取れる可能性が高かったのではないだろうか。 佐藤輝に軽打され、植田の足で帰ってきてしまうことを恐れたのかも知れないが、それは大山相手でも同じだろう。 佐藤輝を打ち取り、大山を歩かせ、豊田以下の下位を打ち取る策の方が確率が高かったのではないか。 もし、そうなっていれば、豊田が戦犯になってた可能性もある。 ここにも、豊田に運が向いてきた兆しがある。 その大山が、ライまる強襲のヒットを放って、無死満塁の絶好のチャンスが巡ってきた。 まぁ、大山の強襲ヒットで、植田海が突っ込んでいれば、アウトにせよ、セーフにせよ、豊田が決める場面はなかったかも知れない。 ここにも、豊田に向いてきた流れがある。 豊田もこのチャンスに以外にも冷静そうに見えた。 何でもかんでも打ちに行くでもなく、縮こまって当てに行くのでもなく、しっかり球を見極め、自分のスイングをすることを実行していた。 2打席連続の併殺打の後、船迫に見逃しの3球三振に取れれていた、オロオロしたところが見られなかった。 ある意味、開き直ったのかも知れない。 また、本人が言うように、前に飛ばしさえすれば、植田海の足だ、必ず帰ってくれる、そう信じていたのだろう。 見逃せばボールだった外角高めを右方向に打って、ポール際のファールの打球もあった。 押し出しの可能性もあったが、本人は、前へ飛ばして、植田海を返す、そのことだけを考えていた結果なんだろう。 結局7球目のストレートを、センターへ犠牲フライを放った。 これも、ボール3まで、見極め、ライマルに、ボール球を投げられないシュチュエーションを作ることができたからだろう。 そうなれば、フォークは、捨てられる。 低めは捨てていい。 目付を上げて、ベルトより上の球を、ストレートに絞って、しっかり叩く。 そう言うやるべきことができた証だ。 5回の守りといい、ここでの打撃といい、豊田が自分のやるべきことをしっかりやった結果だ。 そう言う選手に、幸運の女神が微笑んだということなんだろう。 こう言う打席で、豊田が何かを掴んでくれればいい。 もとより、代打成功率が高くなっていた。 集中することを、そこで力を発揮することを覚え始めたのかも知れない。 そうして掴んだスタメンで、自分の力をどう発揮するのか、場面に応じて、どう考え、どう行動するか、その心構えがわかってくると大きい。 前川が、このまま沈めば、ポジションを取ってやるくらいの意気込みが欲しい。 その意気込みを、どう試合で活かすか、その方法がわかるヒントにはなったんじゃないだろうか。 さぁ、ここからだぞ! 頑張れ!豊田寛 ぐぁんばれ!タイガース |
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