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2006.04.15 Saturday
6―3 対広島 長谷川に藤川を見る
今年の藤川をどう見るか?
巷の評価も分かれるところだろう。 去年、ことごとく空振りの取れたストレートが今年は当てられてしまう。球速は150kmを越えており、去年の登板過多による疲れは感じられない。だが、なぜこうも空振りがとれなくなったか?球児の“ハイパーストレート”はどこへ行ってしまたのか? 2段モーションの禁止によるフォームの変更。 藤川の場合は、一度上げた足が静止する。これを一連の動きへと変更した。従来セットポジションでは、一貫して一連の動きで投げていたため楽観視していたが、ここに多くの問題があったと思う。 ほら、弓矢を引くでしょう。 的を狙って、「さぁ打つぞ」って言う時、息を止め、弦が張りきったところで静止させ、力の全てを弦の張りに伝わったことを確認し、矢を放つでしょう。 そうして、放たれた矢は的に向かって一直線。 この弦に伝わる力が弱かったり、放つタイミングがずれると矢は的に一直線に向かわず、お辞儀をしたりする。 本当に力が伝わった矢は、自らが切り裂いた空気の流れに乗るように、浮き上がるかのような錯覚に陥る。 去年の藤川のストレートがまさにコレだった。 ピッチャーの投球は、本来ホームベースに近づくと、球速は落ち、重力に負け始める。 それが、藤川の場合、足を静止させ充分に弓を引いた状態から放たれるため、それがホームベース上で浮き上がるかのような錯覚に陥る。バッターの空振りが必ず、ボールの下をくぐっていることでわかると思う。 これが、ストレートとわかっていても、当てられない“ハイパーストレート”の所以だ。 今日の対戦相手の広島の長谷川も150km前後のストレートを投げる。そのボールだけを見れば、ほんとホレボレするものだ。 特に、外角低めにコントロールされれば、なかなか打つことは難しいと思える。しかし、彼もそのストレートを合わされてしまう。特に高めに浮いたら、簡単に合わされる。 これも、表向きのスピードだけで、案外手元では見やすいボールになっているんじゃないだろうか。 ボールをリリースする最後の指のかかり、そのかかりの浅さ、深さみたいなところで変わっているように見える。 これをベンチからでも、ブルペンからでもしっかり見ていればと思う。 今の藤川は、この長谷川の中にいる気がしてならなかった。 藤川も静止することをやめたため、この最後の指のかかりが浅くなったンじゃないかと思う。 一度止まって、力を溜め込んで最後に「エイッ、ヤッ」っと投げ下ろす。指にしっかりかかると、ボールの回転は重力と逆の回転をより多く与えられる。これが一連の動作で、サッと投げ下ろされると、最後の指のかかりが浅く、回転の力がイマイチ。 ざっと、そんな風に考えて見た。 藤川は、もっと最後の球をリリースする部分に意識を持っていったほうが良いと思う。しっかり、振り下ろす。振り下ろす勢いをしっかりボールに回転として与えてあげれば、“ハイパーストレート”は、甦ると思うのだが・・・。 事実、145km前後の投球でも、しっかり指にかかり、いい上昇回転を与えられたボールのほうが空振りを取れているのだから。 安藤に勝ちがつき、久保田にセーブ。 低迷を続ける広島相手といえ連勝できた。 そして、連覇に欠かせないのが、藤川のストレートなんだ。 ぐぁんばれ!タイガース |
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