2021.05.07 Friday
6−12 対横浜DeNA オースティンとの、あわよくばの勝負は厳禁
同点で迎えた7回裏。
追いついたタイガースのピッチャーは、小林。 追いつかれたベイの先頭バッターは、オースティン。 フォークボールという決め球を持つ、小林をぶつけるのは理にかなっている。 ただ、この場面でオースティンを迎えて、一番警戒しなくてはいけないのが一発。 初球からフォークで入って、ボール。 2球目のストライクを取りに行った外角のストレートを際どい判定でボールとされた。 ここで、2ボール、ノーストライクになった時点で、オースティンを四球で歩かすことを覚悟しなくてはいけなかった。 3球目もストレートで押したが、低めに外れてスリーボール。 これで、完全に歩かすことを頭に入れなくてはいけない。 後は、甘いストライクを取りに行くボールは絶対に避け、厳しいコースで、ボールになってもいい様な球で勝負すべきステージに入っていることを自覚しておく場面。 それが、3ボールから投じた内角のストレートを、オースティンがファールにして、ストライクを稼げたことで、欲が出て来てしまった。 次の球の要求は、内角高めであったが、投げる意識としては、高めのボール球を投げる場面。 または、低めのボールゾーンに落ちるフォークを放る方がいい。 決してストライクゾーンに入れてはいけない。 それが、ワンストライクを取れたことで、あわよくばの欲が出たバッテリーは、内角のストライクゾーンにストレートを投じた。 それが、少々甘く入ったところを、オースティンは容赦してくれなかった。 確かに、回の先頭バッターを四球で出すのは、よろしくない。 ただ、それも時と場合だ。 同点の終盤に、一番一発を警戒しなくてはいけないバッター、オースティンだ。 ここは、四球やむなしで、勝負にいって良かった場面。 その分、後続の佐野、牧を全力で討ち取りにいくことを考えるべき場面じゃなかったか。 そのあとの小林は、オースティンの一発を引きずっって、佐野は討ち取ったものの、牧に四球、ソトに打たれ、宮崎に続かれた。 こうして、勢いに乗ったベイの打線は、ピッチャーを小野に変えても、流れを止められず、決定的な5点を奪われ、ゲームを決められてしまった。 全ては、あわよくばの欲が出たところから、始まってしまったことだと思う。 他に、馬場を何故、6回まで引っ張らなかったのだろうか? 6回の表の攻撃が、7番の梅野で終わっており、7回にピッチャーへ打順が回る。 この日の馬場の調子を見ても、チェンの後ベイの打線を完璧に抑えている。 6回裏まで馬場で凌げれば、7回の攻撃を経て、その得点差、状況に合わせて、ピッチャーの都合をつけやすい。 それに馬場に代えた桑原が、全盛期のキレがない状態だから尚更だ。 ここで代えるなら小野で行くべきじゃなかったか。 桑原は、投球の9割以上がスライダー。 いい時は、「桑原の真っスラは、打てない。」と言われるだけのキレがあったが、その真っスラのコントロールがイマイチ。 全盛期のキレがあれば、ゾーンに放っておけば、大丈夫であったが、今のキレだとコーナーを投げ分けなくてはいけなくなっている。 そのため、カウントを悪くし、ストライクを取りに行く、置きに行く様なスライダーを投げるから打たれる。 厳しい場面では難しい、この糸井のホームランで1点差に迫った場面で投げさせる選択は、無かったんじゃないか? 後は、7回に代打原口の代走に起用した熊谷を、守りでライトに入れたこと。 ライトに入れるなら、島田を使う手は、無かったのか? 7回の外野守備を見てると、上手い外野手なら追いつけている様なあたりがいくつかあった。 内野が本職の熊谷をライトに起用する意味がわからん。 不慣れな熊谷を守備固めに使わなくてはいけない、糸井の守備って、そういう風にも見えてしまう。 他に外野手がいないならまだしも、ベンチに島田がいたんだから、例え代走としての能力が熊谷が高く、原口への代走は熊谷が必要であっても、守りからは島田にすべきかと思う。 そういう次善の手を打つべきところで打ってないと、試合はこうなる。 大山抹消の代わりに、植田海を登録した。 小野寺を抹消して、島田を入れたときも、代走・守備要因としてだと思うが、植田は代走オンリーか。 熊谷、島田、植田と代走要員が溢れているが、熊谷、植田は内野本職だ。 外野本職の控えは島田しかいない。 本当は、外野本職の控えが必要じゃ無かったか? 下では江越が復帰しているし、小野寺もいる。 本当は、高山がなんとかならなくていけないんだけど、下でも低調だ。 ここの選手層をなんとかしないといけないという課題が浮き彫りになった一戦だった。 ぐぁんばれ!タイガース |