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2-3x 対広島 今季を象徴する負け方で終戦
 全く、これで完全に終戦やろ。
 今季の負け方の総決算のような内容だった。
 貧打、特に中野の不調、打てない梅野。
 失点に結びつくエラー。
 村上の不調。
 そういう今季、乗り切れないタイガースの要因となっていることが、全部この試合で出た。
 しかも、現在絶不調のチーム状態である広島相手にだ。

 中野は、結局打撃が戻らずシーズンを終えそうだ。
 去年、フルイニング出場で、最多安打とゴールデングラブを獲得した、バリバリレギュラー化とと思っていたが。
 今シーズン、更なる高みに、首位打者を狙うと、強い打球を打つことを念頭に、スイングを改造していた。
 これが、裏目に出て、強いスイングをマン振りと勘違いし、左肩が落ち、アッパーにバットが出ることで、逆に率が下がった。
 途中本人も気づいて、元へ戻そうとしていたんだろうが、変な癖が抜け切れなくなっていた。
 ここぞの場面で、バットにボールが当たらず三振する姿が、やたらに多くなった。

 そして、梅野は、完全に衰えなんだろうか。
 満塁の場面で、梅野が何にもできずに、三振する姿を何度見せられたか。
 状況を読めない。
 今まで、悪かった分を取り戻そうと、必死になる部分だけが前に出て、その場面で自信がやるべきことが頭にない。
 ただ、ひたすら打ちたいと思って、バットを振り回している、ポットでの新人レベルの打撃しかできん。
 梅野ももう、ベテランの域に差し掛かるんだから、もっと自分のやるんべき事を考えて、バッターボックスに立たなくてはいけない。
 それができないなら、来季は、代わりを探すことになる。

 そして、毎度魅せられる守備の破綻。
 折角、ポジションを固定しているのに、それに応えられるレベルに達していない。
 こればかりは、一朝一夕にはいかないので、もう秋季キャンプから徹底的にやり直さないといけない。
 佐藤輝も、森下、前川を外野で使う以上、3塁でなんとかならんといかん。
 それに今季の二遊間も、去年ほどダブルプレーが取れていないように見える。
 ファーストへランナーを残して、後でやられる場面も多かった。
 取れるゲッツーは、確実に取れるようにせんといかん。
 内野守備は、徹底的に、やり直さんと。

 それにキャッチャーのリードも、この試合の12回。
 大山と村上の連携エラーで、セカンドへ走者をやってしまった後。
 1子2塁で、代打の末包。
 最悪、歩かせてもいい場面。
 勝負を急がんでも、低めのボールを振らすことを考えなくてはいけない場面。
 次の島内に代打は、石原か林。
 その次の秋山まで回れば、富田に繋いでもいい。
 絶対に負けられない立場で、引き分けに持ち込むしかない。
 甘いところへ行って、末包に打たれれば、それで終わりだ。
 そういうことが全部、頭に入ってのリードだったのか。
 なんか、勝負を急いでやられたようにしか見えなかった。

 まぁ、村上も今季は、こういう調子が続いている。
 やに慎重になり、カウントを悪くする。
 ストライクを簡単にとりに行ったところを痛打される。
 確かに守りに足を引っ張られることは、多かったかも知れない。
 だが、そこで踏ん張れない、弱さがあった。
 それは、去年ほど攻めのピッチングができない、今年の村上の状態にある。
 来季は、正真正銘のローテピッチャーとなれるのか、一発屋で終わるのか、分かれ道になるんだろう。

 結局、今年の悪かったところが全部でた試合。
 これで、勝てというの無理な話。
 相手がどん底の広島だから、延長戦まで持って行けたが、そうでなければ、簡単に終わっていた。
 今すぐ修正できることは少ない。
 CSでも同じような問題が、起きることが予想される。
 それは、もう仕方がないことかも知れない。
 ここで、心に刻んで、来シーズンに解決できるよう精進するしかない。

 讀賣のマジックが1になった。
 完全に消えるまでは、希望はあるのかも知れないが、現状の課題を考えると、残り4試合を全部勝つのも難しいだろう。
 逆に讀賣が残り3試合を全敗することは考えにくい。
 実質、終戦したと言っていい。
 でも、選手は、1パーセントの可能性が残っている以上は、その為に勝たなくては行けない。
 ギブアップは、CSで敗退するまで、できはしないのだから。
 
 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 23:26 | comments(0) | - |