2005.10.31 Monday
プレーオフを考える
阪神があんなことになったせいか、ソフトバンクに同情してるせいか、プレーオフについって真剣に考えるようになった。
もともと、消化試合を少なくするためと、注目が低いパ・リーグに注目を集める目的で始めた制度だ。 矛盾が無いはずがない。 そもそも、シーズンが終わって順位付けがすんでるのにも関わらず、その3位までに優勝のチャンスを与えようという、いわば敗者復活戦の制度だ。 オリンピックに敗者復活は、勝っても銅メダルだが、こちらは金メダルを取れる可能性があるから厄介だ。 むかし、同じような悩みを抱えたパ・リーグは2期制を用いたことがあった。 同じく、消化試合の現象と優勝争いを2回して注目を集めさす目的だ。つまり、前期優勝と後期優勝の2チームが存在する。 施行当初は、もの珍しさもあってそれなりに注目を集めた。 あの、ノムさんがプレーイング・マネージャーとして南海を引っ張り優勝したのもこのころだ。 しかも、前期優勝を遂げた野村南海は、後期に宿敵阪急に全敗するという死んだフリをみせつつ、プレーオフでこの阪急を破りリーグ優勝を遂げた。前回ロッテが日本一になったのも、この2期制のころのことだ。 しかし、その後阪急が力をつけ、独走が多くなると共に、前期・後期ともに制し、プレーオフがなくなるなど、当初の神通力がうせ、自然ともとの1シーズン制に戻っていった。 でも、この2期制にはプレーオフの意味があったんですよね。チームも前期優勝は優勝でちゃんと胴上げして、祝勝会もしていたし、その年の代表を決めるっていう大義名分も、お互いが優勝というタイトルを賭けてるっていう意味でも公平だった。 今の、プレーオフを見ていて、何が不満だっていうと、賭ける物が公平じゃないってことなんだよねぇ。 だって、このプレーオフって、「泣きのもう1回」でしょ。 1度負けたチームが、「もう1回勝負してよ。」って言ってる訳だから、本来、「また、負けたら××をあげるから。」って下位のチームが言うもんでしょ。 それが、逆に上位のチームが、負けると優勝を取られてしまうくせに、勝っても何も無い。1位という地位を守ったに過ぎない。 比べて、下位チームは負けたところで、2位は2位だ。勝てば優勝が転がり込む。いわばダメもと。失うものは何も無い。なんてラッキーなんだってことでしょう。 たぶん、みんなここに不満や不公平感を感じているんじゃないだろうか。 そこでだ、「泣きのもう1回」には条件をつけよう。 ちゃんと、掛け金を場にださないと、博打を打つ資格がないというもんだ。 1位通過チームは、1位(優勝)を場にだす。 下位チームは、勝てば優勝になるが、負けた場合「ドラフトの1位占指名権」または、勝者の指名する選手を1名無償提供する、っていうのはどうだろう。 これで、1位通過チームは、優勝を場に出すが、挑戦をうけ勝てば、来季の戦力補強ができる。(たとえ、提供された選手が活躍できなくとも、眼下の敵の戦力を削ぐことに成功する。) 下位チームも、勝てば優勝が手に入るが、負ければ主力選手の放出という事態に陥る。または、その年獲得しようとした有力新人を取りそこなうことになり、上位チームとの戦力差が広がり、下位チームとの戦力差が縮まる。 つまり、今年は2位にままでいいから、翌年に賭けるか、一か八か今年の優勝にかけるか、負ければ翌年の後退は明らかだ。 こういう条件をつけ戦うのはどうだろう。 今年の場合で言うと、あの第5戦でホークスが勝っていたら、ナベシュンでも、西岡でも、城嶋の代わりに里崎でもといった選手が、ホークスに取られてしまうわけだ。 来季のロッテは、プレーオフの進出さえ怪しくなる。 逆に、2位でいいとプレーオフを放棄すれば、」戦力はそのまま、来季こそと巻き返せる戦力は維持できる。 さぁ、バレンタインはどうしただろう? 実際は、こうは行かないとおもうが、どうです、 少しは不公平感がなくなって、納得できる部分もありそうだと思うのだが・・・・。 なんせ、セも導入を検討しているプレーオフだ。 どうか、不公平感をなくし、「失うものが無いチーム」と「失うものしかないチーム」の戦いなどという形だけは、御免こうむりたい。 |