2023.08.15 Tuesday
6−7 対広島 ビビる、馬場ちゃん
向かって行ける時の馬場と、交わそう、交わそうとしている時の馬場は、別人だ。
多くの変化球があり、150km前後のストレートもある。 持ってる球だけを見れば、そりゃドラ1だ、ストッパーを担っても不思議じゃない。 それが、相手に圧されて、守りに回ると、途端に悪くなる。 際どいコースを狙って、丁寧にという気持ちばかりが前に出て、球威もコントロールも覚束ない。 この日の馬場も、そういう悪い面が出た。 代わって、いきなりデビットソンに同点ホームランを打たれた。 ここまでは、しょうがない。 後をしっかり抑えればいいのに、もう気圧されて、ビビることになる。 まぁ、1点差を追いつかれてしまった後悔もあるのだろう。 逆転まではされたくないという気持ちが、相手に向かっていくという気持ちより大きくなる。 堂林は三振に取るも、田中広輔を四球で出す。 これも追い込んでおきながら、結局四球だ。 もう、打てれたくない、そういう気持ちばかりが先に立ち、際どいコースを狙う。 これを見逃され、結局歩かせる。 次の菊池なんか、バントの構えで、2アウト目をくれると言っているのだあから、やらせればいい。 それなのに、もう逆転されるのが怖くて、得点圏にランナーが行くのを恐れて、ストライクを放れない。 結局、菊池も歩かせて、1死1、2塁の最悪のピンチを招いて、島本へと交代させられる。 その島本が、野間をレフトフライに討ち取った。 バントさせていれば、これでチェンジなのに、打順が小園にまわり、小園に逆転のタイムリーを打たれることになる。 そして、続く西川にもタイムリーを打たれて、2点差となってしまった。 馬場がビビって、田中広輔、菊池を歩かせたが故の結果だ。 こういうピッチングしていては、馬場は、1、2軍のエレベーターで、上では敗戦処理でしか使えないピッチャーで終わってしまうだろう。 馬場には、ヤクルトの清水のようなピッチングを目指してもらいたい。 馬場と清水を比べて、その球に、遜色はない。 なのに、なんでこれほどの差があるのだろうか。 それは、ビビるか向かっていくかの違いだ。 清水だって、よくいい当たりをされる、それでもそれが不思議と野手の正面をつく。 最初は、ただの悪運の強さだと思っていたが、あれだけ向かっていっているから、押し込んだり、打たれても野手の正面へ飛ぶという結果になっている。 馬場も開き直って、向かった行った時に、よく正面に飛んで、難を逃れていることもあったろう。 それが、いかなる場面でもできるようにしないと、勝ちパターンに入れないし、1軍の戦力にはなれない。 試合は、先発の西純矢の一発病が、この日も出て、結局5回を4失点と、このところの問題を解決できずに、中継ぎ勝負になった。 タイガースは、広島の中継ぎに抑えられる毎度のパターンにハマり、その間に馬場が同点、ピンチを作り逆転された。 タイガースは8回に、森下、大山の連打で、無死2、3塁のチャンスを掴むも、佐藤輝が毎度の三振で勢いを止めた。 ここは、三振だけは逃れる場面、前に飛ばせば1点は入り、チャンスが続く。 それが、簡単に三球三振では、相手ピッチャーを助けるだけだ。 その後も代打の糸原、原口が倒れ、結局無得点。 9回も先頭の木浪がヒットで出て、代打の小野寺も続いて、無死1、2塁。 ここで、一番頼りになる近本がセカンドゴロのダブルプレーで万事休す。 近本は足があるから、ダブルプレーになりにくいと考えがちだが、しっかり捉えるので、強い打球が飛びやすい。 そういう意味では、内野の正面をつくと、ダブルプレーの危険性が高いバッターでもある。 ここは、セーフティーをさせるとか、最悪1死2、3塁を作るべく、作戦を与えた方がよかったように思う。 その後、中野のタイムリーで1点差に迫ったが、ここまで。 タイガースの連勝は10でストップした。 広島も、もう負けられないという執念みたいなものを感じたが、先発のお大瀬良の不調など、十分勝てた試合であっただけに、残念な結果に終わった。 佐藤輝の攻守に渡るミス、馬場の背信投球など、負けに不思議の負けなしという結果であった。 問題は、この連勝が終わった後の試合だ。 前回は、広島が連勝を止められ、その後ズルズル後退することになった。 タイガースが同じ轍を踏んではいけない。 ここで、しっかり立て直し、もう一度地に足をつけた試合をしないといけない。 先発は、久々の大竹。 少し疲れも見えていただけに、このコロナでの抹消が、逆にいい休養になっていることを望みたい。 大竹が、普通に自分のピッチングをすれば、打線はある程度当たりが戻っているので、いい試合ができると信じている。 頑張れ!大竹 ぐぁんばれ!タイガース |