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9−6 対讀賣 聖夜
 まさに、聖也の夜。
 木浪聖也のための試合であった。

 恐怖の8番と言われ、チャンスメークし、1番の近本に繋ぐ。
 2アウトであっても、出塁し、打順をピッチャーまで回し、次の回の攻撃を1番の近本から始められるようにする。
 木浪が打線の中で果たしてきた役割は、大きい。

 思えば、岡田監督が就任した早々に、「ショートは打たんでもいい。守りさえすれば。」との発言で、暗に小幡の起用を決めているかのような発言があった。
 まぁ、小幡の肩や潜在能力からして、守りの野球を志向する岡田監督にとっては、当然の考えでもあるように見える。
 2年間ショートを守った中野は、セカンドへのコンバートが言い渡された。
 その時に、その前ショートを守っていた木浪の名前が出ることはなかった。
 
 その木浪に注目したのは、秋季キャンプから。
 小幡と同じ、ショートに入って練習をする木浪を見て岡田監督が「思った以上に木浪の肩がいいんで、びっくりしたわ。」と小幡の競争相手に指名した。
 まだ、この時は、小幡の競争当てとしての、ある意味噛ませ犬的な存在だったかもしれない。
 それでも、木浪は、ショートで競争できる位置に置かれたことを、チャンスと捉えた。

 春のキャンプは、小幡と木浪のショートのポジションを巡る争いは熾烈を極めた。
 肩の強さは、小幡に軍配が上がるが、確実性では木浪か。
 争点は、守りから打撃まで及んだ。
 木浪が打てば、小幡も打つ。
 木浪が結果を出せば、小幡も負けじと結果を出す。
 結局オープン戦の終盤に小幡が結果を出して、開幕スタメンのポジションを得た。

 開幕カードの横浜戦では、ヒットを放ち、その強肩を生かしたバックホームでピンチを救った。
 これで、小幡がレギュラーで決まりかと思われる活躍ぶりだった。
 だが、木浪は諦めていなかったのだろう。
 6試合目のヤクルト戦で、代打を送られた小幡に代わって、守りに入ると、次の試合でスタメンのチャンスを掴んだ。
 まぁ、開幕から出ていた小幡の疲労も考慮して、少し休ませるかとという程度の起用であったんじゃないかと思う。
 最初の試合こそヒットは出なかったものの、2死から四球を選んで、ピッチャーに打順を回すなど、仕事をこなした。
 そして次の試合で猛打賞、一気にポジションを獲得する勢いを見せた。

 その後は、知っての通り。
 打っては、3割中盤の打率を残し、守っても中野とのコンビネーションを含めてソツなくこなし、タイガースのショートとして8番打者としてのポジションを得てきた。
 多分最初は、打つだけで必死だったじゃないかな。
 それでも、試合をしていく中で、8番としての自分の役割を自覚するようになってきた。
 最初は、必死に打っていたことが、ピッチャーへ打順を回し、次の回を近本から攻撃できる状況になることに気づき、自分が出塁することが、1番近本の勝負強さに支えられ、得点に結びつくことに気づいた。
 それがわかり、そう言う役割を全うすることで、恐怖の8番打者としての存在感が広がってきた。

 この試合は、もろにそれが出た試合だ。
 2回は、送りバントで、チャンスを作り、近本に回す。
 4回は、2ベースでチャンスを広げ、近本の勝ち越し打に繋げる。
 逆転された後の5回の2死満塁のチャンスでは、センターへ2点タイムリーを放つ。
 そして、7回は、満塁のチャンスで今シーズン初ホームランとなる1発。
 繋ぐところは繋ぐ、決めるところは決めるという、木浪のバッティングが際立った試合だ。

 今シーズン、タイガースがアレした場合に、MVPは、近本か岩崎か、と言う事になるのだろうが、陰のMVPは、間違いなく木浪だろう。
 岡田監督は、いくら木浪の打率が高かった時があっても、決して打順を動かそうとしなかった。(一度だけ近本が骨折離脱した際、2番があった。)
 それは、8番打者としての役割を、木浪が一番効果的に果たせるからだろう。
 その役割の重要性を熟知しているからこそ、木浪の8番を動かさなかった。
 その岡田監督は、木浪にも適度に休養を与えるように、時々小幡をスタメンに使い、有事にも備えている。
 まだ、この2人のポジション争いは続くだろう。
 来年は、どっちがポジションを掴むかはわからない。
 それでも、今シーズンは木浪が、8番ショートのポジションに欠かせない存在になっていることは確かだ。

 木浪の活躍で、ロード最終の讀賣戦も勝ち越しを決めた。
 広島もなかなか負けないで、マジックも一つずつしか減らないが、確実にアレに近づいている。
 できれば、いい形で甲子園に戻りたい。
 ロードの最後は、伊藤将だ。
 2桁勝利も規定投球回も目標として持っている。
 そのためにも、いいピッチングを期待したい。
 頑張れ!

 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 23:38 | comments(0) | - |