2020.09.06 Sunday
2−11 対讀賣 藤浪復活の道なかば
藤浪が攻略されて、大事な一戦に大敗を喫した。
立ち上がりこそ無難に立ち上がったように見えた藤浪は、2回に岡本に2ベースを打たれると、ウィーラーに四球、大城に2点タイムリー2ベースを喫して、2点を奪われる。 3回は、更に無死から坂本をヒットで出塁させると、四球とヒットを絡めて、つるべ打ち状態になり、5点を失い、試合が壊れた。 さらに続投を命じられて、5回には、1死から大城にツーベース。 ピッチャー今村、坂本への四球を挟んで、小幡のエラーで2点、亀井のタイムリーで2点と4点を失った時点で降板となった。 いずれも、ランナーを出すとそこから崩れ始める傾向にあった。 ランナーが得点圏に入ると、自身でギアを上げるつもりか、力が入る。 力が入ると、コントロールが怪しくなる。 四球を出す。 次も力が入る。 ボール先行になる。 もう、四球は出せないと、ストライクを取りに行く。 このボールを狙い打たれると言った循環に陥っている。 藤浪は、今季復活をかけて、最初登板した広島戦、その後の讀賣戦、の時から、調子は落ちてきている。 そんなかでヤクルト戦で勝ちを挙げたが、内容的には、最初の広島戦、讀賣戦の方が遥によかった。 それは、だんだんフォームが小さくなってきたことで感じる。 四球での出塁を恐れるあまり、置きにいくようなフォームになっている。 それでも、150km以上の球速が出てしまうので、見ている方は騙されてしまうが、打者には、球速ほどの速さは感じていないし、逆に打ちやすいストレートと映っているのではないだろうか。 まず、バックスイングが小さい、後ろを小さくして、狙いを定めようということなのかもしれないが、そのまま前も小さく降っているので、あたかも置きに行っているように見える。 この試合では、特にそのフォームが縮こまってしまっている姿が目についた。 良かったときの藤浪(3年目まで)は、帽子を飛ばしてまでフィニッシュをするほど、腕を振り切っていた。 キャンプのブルペンで見る藤浪は、前に大きく、体の先でボールを離し、それは物が違うボールを投げている。 この球なら、20勝してもおかしくない、誰もが思うような球だ。 それが、試合でできなくなったのは何故なのだろう。 四球を恐れる、体が開きリリースのポイントがバラバラ、それを防ごうとすると逆に引っ掛ける。 自分でも訳が分からなくなっているのかもしれない。 それは、自身で思い出し、作り出さなくてはいけない部分だ。 14勝を挙げた3年目、「キャッチャーの後ろに更に突き抜けていくようなイメージで投げる。」って言っていた。 それが、今できているか? バント処理の問題にしても然り。 最初から不安で、投げるよりもその後の処理に気が行って、フィニッシュがちゃんと取れずに、コントロールを狂わしていないか? 百発百中処理ができて、バントしてきたら「ワンアウト、ゴッちゃん」くらいの気持ちで処理できるようになるしか、解決する道はない。 四球にしても同様。 何故、外れたのか、どこでリリースしてしまったのか、どうリリースしたから、どう外れたのか、自分の中で整理して、同じ過ちが内容修正できることが解決の糸口だと思う。 そういうメカニック(フォーム)を持つことが大事だ。 それを見につける練習が必要じゃないかな。 いずれにしても、一時の最悪の状態よりは前進している。 課題は見えてきている。 その課題を克服してこそ、初めて復活と呼べる。 未だ、その道は半ばということだ。 がんばれ!藤浪 ぐぁんばれ!タイガース |