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2025.06.07 Saturday
8−2 対 オリックス 1000安打の重み
この試合のヒーローは、間違いなく逆転3ランの森下だ。
こういう場面で、一発を打てる森下の“持っている力”を示した打撃だ。 新庄以来の、チャンスをチャンスとして捉えられる選手。 決して、チャンスがピンチにならない、思考ができるタイプだ。 森下は、前の打席で12球粘るも、最後のインコースを見切ったつもりでいたのに、ストライクコールをされて、かなり怒っていた。 まぁ、白井の可変ストライクゾーンにやられてしまった感じだったが、これを糧に次の打席で、すぐに跳ね返せるのが強みだ。 このところの調子が今ひとつだっただけに、浮上のきっかけになる一打になるだろう。 ただ、こういう森下の一打を誘発するのも、森下と佐藤輝の打点がリーグトップであるのも、1番近本の存在があるからに他ならない。 この日の近本は、ほぼ完璧なピッチングをしていた宮城から。3回にチーム初ヒットを放つ。 この6回の逆転劇も、代打・豊田のヒットに続き、ライト前へ抜けるヒットで、チャンスを拡大。 宮城の精神状態を揺さぶり、これが森下の逆転3ランへ結びつく。 続く7回には、下位から作ったチャンスで、代打・糸原が倒れて2アウトになった後、貴重な追加点となるタイムリー2ベースを放った。 ある時は、チャンスメークに、ある時は、繋ぎに、またある時は、ポイントゲッターとして、仕事を果たす。 単打もあり、足もある、時折長打を打っては、一発も秘めている。 まさに、究極のトップバッターとして、その役割を果たしている。 その近本は、この7回のタイムリーが通算1000本目のヒットとなった。 おめでとう。 実際に、今のタイガースの強さを作ったのは、近本の存在に依るところが大きい。 近本が1番に定着したことで、タイガースの勝率は、上がり始める。 2023年の優勝、日本一にも、その存在感を示した。 いわば、近本あってのタイガースの躍進でもある。 今季も、近本の貢献がタイガースの覇権奪回に不可欠のものであることは確かだ。 この日の1000本目のヒットは、近本にとっては、通過点のひとつでしかないだろう。 それでも、積み重ねた1000本のヒットが、より近本の存在を際立たせる。 その間、どれだけチームに貢献したか。 そのヒット1本、1本の積み重ねが、チームを勝利に導いていく。 まだまだ、1500、2000を目指して積み重ねていくだろう。 その間に、どれだけタイガースに勝利をもたらすことができるか。 この1000本の重みを知りつつ、次なる高みを目指して。 タイガースを勝利に導く一打をこれからも打ち続けて行ってくれ。 今日は、ひとまずおめでとうを言っておきたい。 ありがとう、タイガースに来てくれて。 頑張れ!近本光司 ぐぁんばれ!タイガース |
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