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2025.06.12 Thursday
１−４ 対 埼玉西武 藤川球児の憂鬱
今、一番監督の難しさを感じているんじゃないだろうか。
コーチや２軍監督などの経験なしに、１軍の将となった藤川球児。 解説時代の、理論的な語り口から、その手腕を期待された。 本人も、監督を引き受けるに当たって、相応の自信もあったんだろう。 特に、投手の運営については、自身の出身ポジションだけに相当の自信があったんだと思う。 確かに、１２球団1とも言われるピッチングスタッフが揃っていた。 先発は、才木、村上の2本に、大竹、ビーズリー、伊藤将司の実績組、西勇輝のベテラン、門別という若手。 これに、�盒桐擇良�活が見込める。 中継ぎ抑えには、岩崎、ゲラのダブルストッパー、桐敷、石井も勝ちパターン。 これに、富田、及川、岡留、漆原、復活期待の岩貞、島本、湯浅がいた。 球児監督曰く、タイガースの心臓部だ。 これが、シーズン始まると、ゲラの不調、ビーズリーの不振、伊藤将司、西勇輝の低迷があり、先発ローテに入れ込んだ門別も、なかなか殻を破れない。 結局、新外人のデュープが加わり、出遅れた大竹を加えて、ローテを回す。 中継ぎが、これに輪をかけて大変だ。 ゲラが当てにならなくなり、桐敷が出遅れたことで、及川と石井がフル回転を強いられた。 やっと、桐敷、湯浅が戻って、登板数の管理ができそうになると、石井大智がピッチャーライナーを頭に受けて、離脱になった。 復帰後、フル回転を強いられた、桐敷、湯浅が、ここへきて疲労からか、低調期に入ってきた。 そのやりくりがつかない状態。 自分が一番自信を持つ分野がうまく行かない悩み。 シーズン前は、Aパターン 桐敷、石井大智、岩崎 Bパターン 及川、湯浅（ネルソン）、ゲラという勝ちパターンを２つ作って、連投を防ぐような構想を練っていたように見えた。 それが、目先の勝ちを追いかけるあまり、その時に調子のいいピッチャーばかり使い込む事になり、そこへ皺寄せが行った。 それが、石井大智の離脱により、より多く、湯浅、桐敷に皺寄せが行く事になる。 この辺の運営には自信があり、シーズン前に工藤を支配下にして、戦力化を図り、層を厚くしようとした。 衰えが見え始めた岩崎に変わるストッパー候補にしようとしたのかもしれない。 だが、これも時期尚早で、やはり欠点を克服して、定着するには、もう少し時間が必要になる。 岡留、石黒も、思ったように伸びてこない。 ここの運営に日々頭を痛めている事だろう。 加えて、攻撃陣では、前川が2年目のジンクスではないが、レギュラーとなるための壁にぶち当たって、低迷してしまった。 そこで苦肉の策で、ライトへ佐藤輝、レフトに森下の布陣で交流戦を戦う。 こういう不慣れなポジションへの移行が、この試合では、穴としてクローズアップされる事になる。 ここまでは、大きなミスなく、佐藤輝も森下も肩が強く、逆に外野の守備は、強化された面もあるが、やはり不慣れな面はある。 ベールーナドームのように、2年に３試合しか使わない球場になると、そういう不慣れな面が出るということだ。 これを球児監督が折込み済みか、想定外か。 きっと、折り込み済みというようなことは、言うだろうけど、そこまでは考えていなかったんだろ思う。 今まで、選手各自が、それなりに好調で、粗が目立たずに来た。 だが、石井大智の離脱を節目に、今まで選手が好調で覆い隠されていた欠点が噴き出てきつつある。 ここまで、各部門のチーム成績を見るに、タイガースはぶっちぎっていてもいい状態だったが、こうして混戦の中に留まる。 それが、だんだん各部門の成績が落ちてくる状態になる時、球児監督がどういう手を打つのかが、問題だ。 ここから、チームをどう立て直し、勝負所の夏場、８、９月の戦いに持っていくのか。 その手腕が問われる事になる。 その先の問題と、現在直面する問題、その両方を見ると、なかなか寝付けないような日々が続くんじゃないかな。 きっと今、外から見ていることと、現実に中で指揮をとる難しさのギャップに悩んでいることだろう。 それでも、現在首位に立っている。 これから、これを守って、実りの秋へ続けることができるよう、うまく運営してくれることを期待する。 頑張れ！藤川球児 そして、その監督の憂鬱を吹き飛ばすような活躍をして、支えていくのが各選手の役目だ。 ぐぁんばれ！タイガース |
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