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2−5 対広島 村上 頌樹の背信
 1回の裏、森下の立ち上がりを攻めて、2点を先制した時には、1回の表のタイ上がりの村上のピッチングを思い、勝利を信じたんだけどなぁ。
 
 その村上が、2回の表のピッチングで豹変してしまう。
 確かに、森下との投げ合いだけに、先制の2点を守ろうと思う気持ちはわかる。
 確か、開幕戦も初回の佐藤輝の先制2ランを守り切っての勝利だったし。
 当然、同じようなピッチングを期待する。

 ただ、村上の気持ちは、同じではなかった。
 開幕戦は、2点を守る意識より、バッターを攻める意識が勝っていた。
 それが、この日は、2点を守ろうとする意識が先に立っていた。
 丁寧にコースをついて、交わしていこうと、去年の村上の意識に戻ってしまった。

 それは、追い込んでいた野間にヒットを打たれて、無死の走者を出して、更に高まった。
 続くファビアンにも、追い込んでから、際どいコースをリーチを生かして、センターへ運ばれる。
 菊池には、バントの構えなどで揺さぶられ、甘く入ったストレートを左中間に持っていかれ、2点を失う。
 本来、ここで切り替えて、ピッチングを組み立て直せばいいのだが、すぐに同点に追いつかれた悔恨と先制点を守れなかったことで自信が揺らいで、気持ちがより守りに入った。
 もう追加点はやれない。
 2塁ランナーの菊池は、絶対にホームに返してはいけない、そういう意識が強くなる。

 その力みが手元を狂わせ、會澤をストレートで歩かせてしまう。
 本当なら、菊池に送らせて、會澤、森下を打ち取って、最悪1失点で切り抜けられる場面。
 それが、2点を失って、尚、無死1、2塁のピンチなんだから、たまらない。

 続く森下は、当然送りバント。
 そして、次の二俣から地獄が始まった。
 どうしても、点をやりたくないから、三振を狙うピッチング。
 これを悉く、ファールで粘られ、結局14球を要して、二俣を歩かすことになる。
 続く矢野に、簡単に犠牲フライを打ち上げられ、勝ち越し点を失う。
 
 これも、これでアウトカウントが増えて2アウトになったんだから、ヨシとすればよかったんだが、勝ち越し点を奪われた悔いの方が先に立った。
 そのショックを引きずるように、小園にヒットを打たれて、満塁のピンチを招いた。
 そして、末包にフルカウントまで粘られ、最後にストライクを入れに行った球を捉えられ、2点タイムリーを献上した。
 まぁ、ここはフルカウントなんで、ベース上に落ちるフォークで、空振り狙いの方が正解かと思うんだが、この回50球を超える投球数を数え、粘り負けしている状態の村上、坂本のバッテリーには、それが見送られて、押し出しの危険性が先に立ってしまったんだと思う。
 ここは、チャンスで強い末包だし、フルカウントだし、ホーム上へ落ちるフォークを投じれば、かなりの確率で振ってくると思うんだが。

 結局、この回に54球を投じ、5点を失って、長い広島の攻撃を終わらせた。
 もう、2回で村上の投球数が70球に迫るという、長い守りの時間が経った。
 こうなると、打つ方もリズムが失われる。
 長い守りで、緊張が切れる。
 村上が失った5点を取り返そうという気力が萎えていく。

 ピッチャーも前日のヤクルト戦で、延長戦を戦い、勝ちパターンのピッチャーを使い尽くして、及川においては2イニング投げてもらっている。
 おいそれと中継ぎを投じられない状況でもある。
 逆に、森下は、村上との投げ合いで、点をやれないという固さがあった立ち上がりから、3点のリードをもらったことにより、解放され、自分のペースを取り戻すことになる。
 結局、森下に2回以降は、佐藤輝のヒット1本で、完投を許すことになってしまった。
 
 タイガースは、村上を4回まで引っ張って、100球を超えたので、5回から、島本、漆原、岡留、岩貞と繋いで、無失点に抑えた。
 まぁ、勝ちパターンを無駄遣いしないで済んだのが唯一の救いか。
 村上が2回表のようなピッチングをしてしまえば、勝ち目はない。
 村上には、今シーズン、ここまで見せていた、攻め込むピッチングの姿勢を、もう一度思い出して欲しい。
 この日のピッチングは、去年の村上だ。
 今シーズンの村上は、違ったはずだ。
 もう一度、思い返して、必ずリベンジを果たさなくてはいけない。
 それが、この日の背信投球の償いになる。

 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 23:25 | comments(0) | - |