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2−1 対東京ヤクルト 原口だけが、意地を見せる!
 伊藤将が新人から連続の2桁勝利を賭けて、ほぼ完璧なピッチングをしていたのに、得意の「見殺し打線」が、中野の先頭打者ホームラン以外の援護はしないと言う、冷酷な仕打ちにあって、6回に同点とされ、降板したことで、無にきした。

 相手の市川は、プロ初先発で、初回に中野に先頭打者弾を喰らって、アップアップしている。
 普通なら、2、3回で4、5点取ってKOしていて不思議じゃない。
 そう言うピッチャーを、助け起こして、膝についた泥を払って、手を引いてやるのがタイガースと言うチーム。
 見事立ち直らせて、5回を1失点でまとめさせ、自信をつけさせたようだ。
 まぁ、人がいいにも程があるっていうやつやな。

 こう言う展開では、終盤にミスが出て、勝ち越されてズルズルと言うのがパターン。
 まさに、そのパターンにハマろうとしていた。
 それを救ったのが原口の一打だった。

 8回に登板した鼻の穴(清水)から、糸原が四球、近本が送って、大山が倒れた後、原口が決勝のタイムリーを放った。
 この鼻の穴は、捉えられた打球が不思議と野手の正面をつくと言う不思議な力を持つ。
 それが、偶然なのか、狙ったものかは、わからんが、球威とコースがしっかりしているから、そう言う結果を産むのだろう。

 追い込まれた後の8球目。
 粘って、粘って、レフト前へタイムリーを放った。
 それは、この打席に、チームの勝利を、CSへの進出の希望を掛けた打席であった。
 その原口がタイガースで唯一人、意地を示した打席であった。

 タイガースのメンツの各々が、この原口のような、気迫や粘り、覚悟を持って臨んでいれば、今のような状態にはなっていなかっただろう。
 28回?もの完封負けを喰らうこともなかったはず。
 最後の最後で原口が見せてくれた意地を、今度はチーム全体で見せなくてはならない。
 それは、次の監督の岡田さんに託されることになるのか?
 それとも・・・・。
 
 ぐぁんばれ!タイガース
| 房 寅吉 | 阪神タイガース | 23:18 | comments(0) | - |